Solaris のシステム管理 (基本編)

SPARC: ディスクスライス

次の表に、SPARC システムのスライスの説明を示します。

表 32–2 SPARC: ディスクスライス

スライス 

ファイルシステム 

通常クライアントかサーバーのどちらにあるか 

説明 

ルート (/)

両方 

オペレーティングシステムを構成するファイルとディレクトリを含む。 

EFI – EFI ラベル付きディスクからはブートを実行できない。

スワップ 

両方 

仮想メモリー、つまり「スワップ空間」を提供する。 

— 

両方 

VTOC – 慣例的にディスク全体を表す。このスライスのサイズは変更しないこと。

EFI – サイトの必要に応じてオプションスライスを定義する。

/export

両方 

サイトの必要に応じて定義可能なスライス (任意)。 

クライアントシステムが必要とする代替オペレーティングシステムを格納するため、サーバー上で使用できる。 

 

両方 

サイトの必要に応じて定義可能なスライス (任意)。 

 

両方 

サイトの必要に応じて定義可能なスライス (任意)。 

システムに追加されるアプリケーションソフトウェアを格納する。インストール時に、/opt ファイルシステムにスライスが割り当てられていなければ、スライス 0 に /opt ディレクトリが作成される。

/usr

両方 

オペレーティングシステムのコマンド (「実行可能」コマンドとも呼ぶ) を含む。このスライスには、マニュアル、システムプログラム (initsyslogd など)、ライブラリルーチンも含まれる。

/home または

/export/home

両方 

VTOC – ユーザーによって作成されたファイルを格納する。

EFI – 適用できない

なし 

該当しない 

VTOC – 適用できない。

EFI – デフォルトで作成された予約済みスライス。VTOC の代替シリンダによく似た領域。このスライスは変更または削除しないこと。