各「監査レコード」には、監査された 1 つのイベントの発生が記述されます。レコードには、動作を行なったユーザー、影響を受けたファイル、試みられた動作、その動作が発生した位置と時刻などの情報が含まれます。次の行は、praudit コマンドによって処理された監査レコードの一例です。
header,81,2,login - local,,Mon May 6 16:55:48 PDT 2002, + 486 msec subject,root,root,other,root,other,378,378,0 0 example_machine text,successful login return,success,0 |
監査レコードは監査ファイル内に収集されます。1 つのマシンやサイト内に存在する監査ファイルの集合は「監査トレール」と呼ばれます。監査ファイルの処理方法については、audit.log(4) のマニュアルページを参照してください。監査レコードをユーザーが読める書式に変換するには、praudit コマンドを使用します。praudit の出力例については、praudit コマンドを参照してください。praudit(1M) のマニュアルページも参照してください。
監査イベントごとに保存される情報の種類は、一連の「監査トークン」によって定義されます。 イベントの監査レコードが生成されるたびに、そのイベントに対して定義されたトークンの一部またはすべてが、そのレコードに書き込まれます。どのトークンが記録されるかは、イベントの性質によって決まります。監査レコードの説明を生成するには、bsmrecord コマンドを使用します。次の出力は、creat() システムコール使用時に生成される監査レコードの構造を示しています。header で始まる各行が監査トークンです。
creat system call creat see creat(2) event ID 4 AUE_CREAT class fc (0x00000010) header path [attribute] subject return |
詳細は、監査レコードの書式の表示方法を参照してください。各監査トークンの構造については、監査トークンの形式を参照してください。audit.log(4) のマニュアルページにも、監査トークンの情報が記載されています。