名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 終了ステータス | ファイル | 属性 | 関連項目
luactivate コマンドは、Solaris オペレーティング環境の Live Upgrade 機能を提供するコマンド群の 1 つです。Live Upgrade 機能の説明については、live_upgrade(5) のマニュアルページを参照してください。
引数を指定せずに luactivate コマンドを実行すると、システムを次回リブート時にアクティブになるブート環境 (BE) の名前が表示されます。引数として BE を指定すると、その BE がアクティブになります。
luactivate は、BE のルートパーティションをブート可能にすることによって、その BE をアクティブにします。IA マシンでは、luactivate の実行後に、いくつかの手順を実行しなければならないことがあります。その場合、luactivate は必要となる手順を表示します。
BE をアクティブにするためには、BE が次の条件を満たしていなければなりません。
lustatus(1M) で表示される BE の状態が complete でなければならない
BE が現在の BE でない場合、その BE 上に lumount(1M) や mount(1M) でマウントされたパーティションがあってはならない
アクティブにしたい BE が lucompare(1M) 操作の対象であってはならない
luactivate は、指定された BE をアクティブにした後に、次回のリブート時に問題が発生した場合にとるべきフォールバック手順を表示します。それらの手順を記録しておき、必要であればその手順に従います。
新たに作成した BE を初めてブートすると、Live Upgrade ソフトウェアは、その BE と最後にアクティブだった BE の同期をとります (アクティブだった BE は、新たに作成した BE のソースであるとは限りません)。ここでの「同期をとる」とは、特定のシステムファイルおよびディレクトリを、最後にアクティブだった BE から、ブートする BE にコピーすることを指します。最初のブート以後は、-s オプションを指定しない限り、同期はとられません (詳細は -s オプションの説明を参照)。
同期をとったファイル間に衝突が検出された場合、luactivate は警告を発しますが、衝突のあったファイルの同期をとることはしません。衝突があった場合でも、アクティブ化が成功することがあります。衝突は、ある BE を別のオペレーティングシステム用にアップグレードしたり、BE 上のシステムファイル (/etc/passwd など) を変更した場合に発生する可能性があります。
luactivate コマンドには root 権限が必要です。
luactivate コマンドには、次のオプションを指定できます。
エラーメッセージと状態メッセージを、現在の環境での書き込み先だけでなく、error_log にも書き込みます。
すべてのコマンド出力を、現在の環境での書き込み先だけでなく、outfile にも書き込みます。
指定した BE に対する次のブートが、その BE に対する最初のブートでない場合でも、同期をとります (「機能説明」の項を参照) 。このオプションは慎重に使用してください。アクティブだった BE で、このコマンドの実行者自身が管理または関知しない変更が行われている可能性があります。
-s を使用する場合、アクティブだった BE にインストールされている Solaris より古いバージョンの Solaris でブートするときには、特に注意が必要です。たとえば、アクティブだった BE には Solaris 9 が含まれていて、これを Solaris 2.6 を含む BE でブートする場合を考えてみましょう。-s オプションを使用して強制的に同期をとると、Solaris 2.6 を含む BE のファイルは、Solaris 9 と互換性はあるが、Solaris 2.6 上では動作しない可能性のあるファイルと同期がとられることになります。
XML 出力を有効にします。XML の特性は DTD (/usr/share/lib/xml/dtd/lu_cli.dtd.<num>) に定義されています。<num> は、各 DTD ファイルのバージョン番号を示します。
システム上にある BE のリスト
Live Upgrade の DTD (-X オプションを参照)
次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
使用条件 | SUNWluu |