Solaris オペレーティング環境をアップグレードするための準備では、次のチェックリストを使用します。
tip(1) 接続を使用してシステムの Solaris ソフトウェアをアップグレードする場合は、ウィンドウ表示が少なくとも横 80 桁、縦 24 行あることを確認します。
tip ウィンドウの現在の大きさを調べるには、stty コマンドを使用します。詳細については、stty(1) のマニュアルページを参照してください。
システムがネットワークに接続されている場合は、Ethernet コネクタまたはそれに類似したネットワークアダプタがシステムに装着されていることを確認します。
Solaris INSTALLATION CD に入っている Solaris Web Start プログラムを使用する場合は、ディスクに 512M バイトのスライスが存在することを確認します。詳細 (x86 システムの要件など) は、表 5–2 を参照してください。DVD またはインストールイメージからインストールを実行する場合は、これらの要件を無視できます。
Solaris Live Upgrade を使用する場合は、新しいブート環境を作成してアップグレードするためのリソース要件を決定します。詳細は、第 31 章「Solaris Live Upgrade の計画」を参照してください。
Solaris Live Upgrade と Solaris ボリュームマネージャを使用する場合は、ルートのミラーリングをオフにします。詳細は、ファイルシステムのスライスを選択するための指針を参照してください。
ディスク容量が十分あることを確認します。詳細は、第 5 章「システム要件とガイドライン (計画)」を参照してください。
SPARC: DVD メディアを使用している場合、ok プロンプトからブートするように求められたときには、常に次のコマンドを入力してください。 boot cdrom
『Solaris 9 12/03 ご使用にあたって』やベンダーのリリースノートを参照して、使用するソフトウェアが新しい Solaris リリースでもサポートされていることを確認します。
『Solaris 9 Sun ハードウェアマニュアル』を参照して、使用するハードウェアがサポートされていることを確認します。
システムに添付されている資料を参照して、使用するシステムやデバイスが Solaris リリースでサポートされていることを確認します。
ベンダーやサードパーティのソフトウェア資料を参照して、アップグレードに関するその他の情報を入手します。
使用可能なパッチで必要なパッチがあるかを確認します。最新のパッチリストは http://sunsolve.sun.com から入手できます。
Prestoserve ソフトウェアがシステムに存在するかを確認します。init 0 コマンドを使ってシステムをシャットダウンしてからアップグレードプロセスを開始すると、データが失われることがあります。シャットダウンについての説明は、Prestoserve の資料を参照してください。
x86: Linux オペレーティングシステムを使用している場合は、Solaris fdisk パーティションと Linux swap パーティションの識別子が同じ (0x82) になります。この問題を解決するには、次のいずれかを行う必要があります。
メモリーが十分にある場合は Linux swap パーティションをまったく使用しない。
Linux swap パーティションを別のドライブに置く。
保存したい Linux データを記憶媒体にバックアップし、Solaris オペレーティング環境をインストールした後に、Linux をインストールし直す。
Solaris オペレーティング環境のインストール後に Linux をインストールする場合、Linux swap パーティション (実際には、Solaris fdisk パーティション) を swap ファイルとしてフォーマットするかどうかを Linux インストールプログラムから尋ねられたら、フォーマットしないを選択してください。