Solaris 9 12/03 インストールガイド

SPARC: マスターシステムに存在しない周辺装置のサポート

マスターシステムにインストールするドライバの選択は、マスターシステムとクローンシステムの両方に取り付けられた周辺装置、およびインストールされたソフトウェアグループのタイプによって異なります。クローンシステムが、マスターシステムとは異なる周辺装置を保持している場合、アーカイブを作成する前に、マスターシステムに適切なドライバをインストールする必要があります。


注 –

Solaris ソフトウェアをインストールする場合、いくつかのハードウェア固有のドライバは、システム上でサポートするハードウェアが検出された場合にのみインストールされることがあります。


コアシステムサポート (Core) ソフトウェアグループ、エンドユーザーシステムサポート (End User) ソフトウェアグループ、開発者システムサポート (Developer) ソフトウェアグループ、または全体ディストリビューション (Entire) ソフトウェアグループをマスターシステムにインストールした場合、マスターシステムがサポートするのはインストール時にマスターシステムに接続されていた周辺装置だけです。マスターシステムに周辺装置が接続されていない場合でも、全体ディストリビューションとOEM サポート(Entire plus OEM) ソフトウェアグループをインストールすることにより、周辺装置のサポートをマスターシステムにインストールできます。システムに存在するハードウェアに関係なく、すべてのドライバがインストールされます。また、必要な周辺装置をサポートするパッケージを選択してインストールすることも可能です。

全体ディストリビューションとOEM サポート (Entire plus OEM) ソフトウェアグループ以外のソフトウェアグループをマスターシステムにインストールする場合は、クローンシステムにインストールする必要のある適切なドライバすべては保持していない可能性があります。たとえば、GX CG6 フレームバッファーを持つマスターシステムに全体ディストリビューション (Entire) ソフトウェアグループをインストールした場合、GX CG6 フレームバッファードライバだけがインストールされます。インストールするクローンシステムすべてが GX CG6 フレームバッファーを保持するか、フレームバッファーを一切保持しない場合、この状況で問題は発生しません。

Elite 3D など、他のフレームバッファーがインストールされたクローンシステムにアーカイブをインストールする場合、クローンシステムはフレームバッファーサポートを保持しません。このため、全体ディストリビューションとOEM サポート (Entire plus OEM) ソフトウェアグループをインストールしてすべてのフレームバッファーを含むアーカイブを作成するか、適切なフレームバッファードライバパッケージをマスターシステムに追加して該当するフレームバッファードライバをインストールする必要があります。

以下のいずれかの方法で、マスターシステムとは異なる周辺装置のサポートをクローンシステムにインストールできます。