IKE ポリシーの設定ファイル /etc/inet/ike/config により、IKE デーモン自体とこの構成ファイルで管理する IPsec SA に、キー操作の規則とグローバルパラメータが提供されます。IKE デーモン自体は、フェーズ 1 交換でキー情報を要求します。ike/config ファイルにある規則に基づいてキー情報が設定されます。ポリシーファイルにある有効な規則にはラベルが含まれています。その規則により、キー情報を使用して保護されるシステムまたはネットワークが特定され、認証方式が指定されます。有効なポリシーファイルの例については、事前共有鍵による IKE の設定 (作業マップ)を参照してください。そのエントリの例と説明は、ike.config(4) のマニュアルページを参照してください。
IPsec SA は、IPsec ポリシーの設定ファイル /etc/inet/ipsecinit.conf で設定されるポリシーに従って保護される IP データグラムで使用されます。IKE ポリシーファイルにより、IPsec SA の作成時に PFS を使用するかどうかが決定されます。
ike/config ファイルには、RSA Security Inc. PKCS #11 Cryptographic Token Interface (Cryptoki) に従って実装されるライブラリのパスを含めることができます。IKE は、この PKCS #11 ライブラリを使って、アクセラレータおよびキーストレージハードウェアにアクセスします。
ike/config ファイルのセキュリティに関する注意点は、ipsecinit.conf ファイルのセキュリティと同様です。詳細については、ipsecinit.conf と ipsecconf のセキュリティについてを参照してください。