ipseckey コマンドを使用すると、特権ユーザーは微妙な暗号キー情報を入力できます。場合によっては、不正にこの情報にアクセスして IPsec トラフィックのセキュリティを損なうことも可能です。キー情報を扱う場合および ipseckey コマンドを使用する場合には、次のことに注意してください。
キー情報を更新しているかどうか。定期的にキーを更新することが、セキュリティの基本作業となります。キーを更新することで、アルゴリズムとキーの脆弱性が暴かれないように保護し、公開されたキーの侵害を制限します。
TTY がネットワークに接続されているか。ipseckey コマンドは対話モードで実行されているか。
対話モードの場合には、キー情報のセキュリティは、TTY のトラフィックに対応するネットワークパスのセキュリティになります。clear-text telnet や rlogin セッションでは、ipseckey コマンドを使用しないでください。
ローカルウィンドウでも、ウィンドウを読み取ることのできる隠密プログラムからの攻撃には無防備です。
ファイルはネットワークを介してアクセスされているか。ファイルは外部から読み取り可能か。-f オプションを使用しているか。
セキュリティの弱点の多くは、実際のツールではなく、ツールの使用方法にあります。ipseckey コマンドを使用するときには注意が必要です。安全に操作するため、コンソールなどの、ハード接続の TTY を使用してください。