専用回線リンクの設定では、プロバイダからリースしているスイッチ型または非スイッチ型サービスの一方の端にピアを構成する必要があります。
専用回線リンクの計画情報
図 26–2 に示されているリンク例の説明
会社がネットワークプロバイダから専用回線リンクをレンタルしている場合は、リンクの自分側の端だけにシステムを構成します。リンクのもう一方の端にあるピアは、別の管理者が維持しています。この管理者は、会社から離れた場所にいるシステム管理者か、ISP 側のシステム管理者のどちらかです。
リンク媒体の他に、リンクの端には次のハードウェアが必要です。
システム用の同期インタフェース
自分の同期装置 (CSU/DSU)
自分のシステム
一部のネットワークプロバイダでは、顧客宅内機器 (CPE) として、ルーター、同期インタフェース、および CSU/DSU が必要です。ただし、必要な機器は、プロバイダや国別の政府規制によって変わります。ネットワークプロバイダでは、必要な装置で専用回線と共に提供されないものは、それに関する情報を提供しています。
ローカルピアを構成する前に、次の表に示されている項目を調べておく必要があります。
表 26–4 専用回線リンクの計画
情報 |
作業 |
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インタフェースのデバイス名 |
インタフェースカードのマニュアルを参照する。 |
同期インタフェースカードの構成手順 |
インタフェースカードのマニュアルを参照する。この情報は、HSI/S インタフェースを構成する場合に必要である。他のタイプのインタフェースカードでは、構成する必要がない場合がある |
(任意) リモートピアの IP アドレス |
サービスプロバイダのマニュアルを参照するか、リモートピアのシステム管理者に問い合わせる。この情報は、2 つのピア間で IP アドレスがネゴシエートされない場合にだけ必要である |
(任意) リモートピアの名前 |
サービスプロバイダのマニュアルを参照するか、リモートピアのシステム管理者に問い合わせる |
(任意) リンクの速度 |
サービスプロバイダのマニュアルを参照するか、リモートピアのシステム管理者に問い合わせる |
(任意) リモートピアで使用する圧縮 |
サービスプロバイダのマニュアルを参照するか、リモートピアのシステム管理者に問い合わせる |
第 28 章「専用回線 PPP リンクの設定 (手順)」の作業は、中規模会社 (LocalCorp 社) で従業員がインターネットにアクセスできるように、専用回線リンクの構成を実装する方法を示しています。現在、従業員のコンピュータは、会社の私設イントラネットに接続されています。
LocalCorp 社では、高速なトランザクションとイントラネット上の多くの資源に迅速にアクセスすることが必要となっています。LocalCorp 社は、サービスプロバイダの Far ISP 社との間に専用回線を設定する契約を結びます。これにより、LocalCorp 社は電話会社の Phone East 社から T1 回線をリースします。Phone East 社は LocalCorp 社と Far ISP 社との間に専用回線を設置します。その後 Phone East 社は LocalCorp 社に構成済みの CSU/DSU を提供します。
LocalCorp 社はシステムをゲートウェイルーターとして設定する。これにより、パケットは専用回線を介してインターネット上のホストに転送される
Far ISP 社でも顧客からの専用回線を接続するルーターとしてピアを設定する
この図では、LocalCorp 社側の PPP にルーターが設定されています。 ルーターは、hme0 インタフェースを介して社内イントラネットに接続されています。さらにマシンは、HSI/S インタフェース (hih1) を介して CSU/DSU デジタル装置に接続されています。CSU/DSU は設置された専用回線に接続しています。LocalCorp 社の管理者が HSI/S インタフェースと PPP ファイルの構成を終了した後で、 /etc/init.d/pppd と入力すると、LocalCorp 社と Far ISP 社間でリンクが開始されます。
作業 |
参照先 |
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専用回線にクライアントを設定する | |
専用回線の概要を把握する |