Solaris 9 4/04 ご使用にあたって

インストール全般に関する注意事項とバグ情報

Solaris 9 4/04 のインストール全般に関する注意事項とバグ情報を説明します。

インストールが失敗または中断した場合、Solaris Web Start インストールプログラムは代替ルート内のパッケージを一掃できないことがある (バグ ID: 4992264)

Solaris Web Start プログラムが代替ルートにパッケージをインストールしている最中に、インストールが失敗、またはインストールを手動で中断した場合、その時点までにインストールされたパッケージが削除されないことがあります。また、インストールプログラムは、製品が一部インストールされたまま残っているにもかかわらず、アンインストールが成功したと報告します。


注 –

Solaris Web Start プログラムは pkgadd コマンドを起動してパッケージをインストールします。インストールプログラムがソフトウェアを代替ルートにインストールしている場合、プログラムは -R 引数を使用して代替ルートを pkgadd コマンドに渡します。


インストールログには、いくつかのパッケージは正常にインストールされたと記載されますが、アンインストールする必要のあるパッケージについては記載がありません。

回避方法: システムをリブートしたあとで、pkgrm コマンドを使用してパッケージを手動で削除します。

SPARC: Solaris 9 4/04 Web Start インストールプログラムは、特定の場合のパネルを適切に表示しないことがある (バグ ID: 5002175)

Solaris Web Start インストールプログラムを使用して Solaris 9 4/04 ソフトウェアをインストールすると、いくつかの情報および Sun SM Remote Services (SRS) Net Connect ソフトウェアの終了パネルが適切に表示されないことがあります。

インストールパネルのフレームおよび「取消し」ボタンは表示されますが、インストールパネルの内容が表示されません。


注 –

この問題は、Solaris オペレーションシステムリリースに含まれているほかのソフトウェア製品を Solaris Web Start でインストールしている場合にも発生することがあります。


回避方法: 次の手順に従ってください。

  1. 空のインストールパネルが表示されたら、「取消し」ボタンをクリックして、SRS Net Connect インストールを省略します。

  2. Solaris 9 4/04 ソフトウェアのインストールが完了したあとで、SRS Net Connect ソフトウェアを Solaris DVD または SOFTWARE 2 of 2 CD から手動でインストールします。

最初に Solaris 9 4/04 ソフトウェアインストールを完了したあとで SRS Net Connect ソフトウェアをインストールすると、すべてのパネルが正しく表示されます。

x86: 3Com 3C905C ネットワークカードを使用すると、PXE ブートが失敗する (バグ ID: 4847803)

3Com 3C905C ネットワークカードを使用して Solaris ソフトウェアをインストールする場合に Preboot Execution Environment (PXE) を使用すると、システムがハングアップしてブートが失敗する可能性があります。

回避方法: 3Com 3C905C ネットワークカードといっしょに 3Com Managed Boot Agent (MBA) バージョン 4.11 を使用します。または別の種類のネットワークカードを使用してください。

SPARC: インストールまたはアップグレード後、複数のインタフェースを持つシステムがすべてのインタフェースを使用可能と認識する (バグ ID: 4640568)

複数のネットワークインタフェースを持つシステムに Solaris 9 4/04 リリースをインストールまたはアップグレードした場合、システムはすべてのシステムインタフェースが使用可能であると認識します。つまり、ネットワークに接続されていない、あるいは使用する予定のないインタフェースが ifconfig -a コマンドの出力に表示されます。さらに、同じイーサネットアドレスを持つインタフェースに同じ IP アドレスが割り当てられることがあります。その場合、次のエラーメッセージが表示されます。


ifconfig: setifflags: SIOCSLIFFLAGS: qfe3: Cannot assign requested address

この問題は、local-mac-address PROM 変数が false に設定されているシステム上でも発生します。この問題が発生するのは、すべてのインタフェースが同じ IP アドレスで構成されるためです。

回避方法: 次のいずれかを実行してください。

スワップ不足によって Solaris Web Start 2.x インストールが失敗する (バグ ID: 4166394)

同梱されている CD を、その CD に含まれている Solaris Web Start 2.x (installer) を使用して日本語ロケール (日本語表示) でインストールしているときに、スワップ容量の不足のためインストールが失敗することがあります。この場合、コンソールにエラーメッセージが表示されますが、エラーメッセージは次のように文字化けしています。


RunCmd Error:java.io.IOException: ???????????????????? 

回避方法 : 同梱されている CD に含まれている Solaris Web Start 2.x は、実行時におよそ 50M バイトのメモリーを消費します。Solaris Web Start 2.x を使用してインストールする場合は、swap -s コマンドなどで空きスワップ容量を確認し、不足している場合は、メモリーの消費量が多いアプリケーションを終了するか、スワップファイルを作成してスワップ領域を追加してください。詳細は、swap(1M) のマニュアルページを参照してください。

[日本語環境のみ] デフォルトロケールに関係なくインストールログが EUC テキストファイルで生成される

選択したデフォルトロケールに関係なく、install_logupgrade_log などの Solaris のインストールログファイルは、EUC (ja ロケール) テキストとして生成されます。

回避方法 : コードコンバータで変換して参照するか、テキストエディタなどの GUI ツールを ja ロケールで起動して参照してください。

[日本語環境のみ] 日本語キーボード入力

日本語タイプ 5 キーボードは OpenBoot PROM のバージョンによっては、モニターレベルでタイプ 4 キーボードとして動作します。そのため、モニターレベルでは、キーボード上の印字と実際の入力が一部異なります。次の表を参照してください。その他の注意事項は、U.S. タイプ 5 キーボードと同じです。『Sun タイプ 5 キーボードプロダクトノート』を参照してください。

表 1–5 日本語キーボード上の印字と実際の入力文字

日本語タイプ 5 キーボード上の印字 

実際の入力文字 

“ 

Shift-0 

¥ 

“ 

LF 

LF