インストール後のシステムのデフォルトロケールを選択します (具体的には、 /etc/default/init ファイル内に LANG 環境変数が定義されます)。
日本語環境をインストールする場合に、システムのデフォルトロケールとして日本語ロケールを選択しなければならないわけではありませんが、日本語ロケールを選択することをお勧めします。システムのデフォルトロケールとして日本語ロケールが設定されていると、たとえば、システムログイン時の LANG の設定を、ユーザーごとに環境設定ファイルで定義しなくても済むようになります。また、dtlogin の言語設定で、デフォルトで日本語ロケールが設定されます。
Solaris Web Start 3.0 (CD) インストールの場合
最初にインストール画面の表示言語を選択するプロンプトが表示されるので、日本語環境でインストールするには、「Japanese」を選択してください。システムのデフォルトロケールは、「ja」に設定されます。
Solaris suninstall プログラムまたは Solaris Web Start 3.0 (DVD) インストールの場合
最初にインストール画面の表示言語を選択するプロンプトが表示されるので、日本語環境でインストールするには、「Japanese」を選択してください。次に、日本語ロケールとして「Japanese EUC (ja)」、「Japanese PC Kanji (ja_JP.PCK)」、「Japanese UTF-8 (ja_JP.UTF-8)」のいずれかを選択してください。ここで選択したロケールが、 システムのデフォルトロケールとして設定されます。
Solaris Web Start 3.0 インストールでは、次の手順を実行することでデフォルトロケールを選択し直すことができます。
(例) ja_JP.PCK ロケールをデフォルトロケールにする場合
「インストールの形式の選択」画面で、「カスタムインストール」を選択する。
「ソフトウェアのロケール選択」画面で、ja_JP.PCK ロケールのチェックボックスを ON にする (ここでチェックされていないロケールは、次の選択画面で表示されません。)
「システムのロケール選択」画面で、ja_JP.PCK ロケールを選択する。
いずれのインストール方法を選択した場合でも、ja_JP.eucJP ロケールをデフォルトロケールとして選択することはできません。
システムのデフォルトロケールを、インストール後に設定または変更する場合には、/etc/default/init ファイルでの LANG 環境変数の設定を次のようにしてから、システムを再起動します。
ja ロケールに設定 |
LANG=ja |
ja_JP.eucJP ロケールに設定 |
LANG=ja_JP.eucJP |
ja_JP.PCK ロケールに設定 |
LANG=ja_JP.PCK |
ja_JP.UTF-8 ロケールに設定 |
LANG=ja_JP.UTF-8 |
C ロケールに設定 |
LANG= の行を削除、または LANG=C |
インストール前に、このデフォルトロケールをあらかじめ設定しておくことも可能です。この事前設定をしておくと、GUI インストール時にもロケール設定画面が表示されません。この設定は、カスタム JumpStart による自動インストールの場合など、意図的にロケール設定画面を表示させたくない場合に有効です。 [デフォルトロケールの事前設定を行う方法には、「ネームサービスに事前に定義しておく方法」と「sysidcfg ファイルを使用する方法」の 2 通りがあります。 詳細は、『『Solaris 9 4/04 インストールガイド』』を参照してください。 ]