Solaris 9 4/04 インストールガイド

ブート環境のアップグレード

ブート環境の作成が完了したら、そのブート環境をアップグレードできます。アップグレード作業の過程で、ブート環境の任意のファイルシステムに RAID-1 ボリューム (ミラー) を持たせることができます。アップグレードを行なっても、アクティブなブート環境内のファイルには影響ありません。準備ができたところでこの新しいブート環境をアクティブ化し、このブート環境を現行のブート環境とします。

図 33–6 に、非アクティブなブート環境のアップグレードの例を示します。

図 33–6 非アクティブなブート環境のアップグレード

この図は非アクティブなブート環境のアップグレードを示しています。

アップグレードする代わりに、フラッシュアーカイブをブート環境にインストールすることもできます。フラッシュインストール機能を利用して、あるシステム上に Solaris オペレーティング環境の単一の参照用インストールを作成します。このシステムはマスターシステムと呼ばれます。続いて、クローンシステムと呼ばれる多数のシステム上にこのインストールを複製できます。この場合、非アクティブなブート環境はクローンシステムです。フラッシュアーカイブをシステムにインストールするとき、初期インストールの場合と同じように、アーカイブは既存のブート環境にあるすべてのファイルを置き換えます。

フラッシュアーカイブのインストール手順については、ブート環境へのフラッシュアーカイブのインストールを参照してください。

図 33–7 に、非アクティブなブート環境におけるフラッシュアーカイブのインストールを示します。

図 33–7 フラッシュアーカイブのインストール

この図はフラッシュアーカイブのインストールを示しています。