この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加され、Solaris 9 4/03 リリースで機能拡張されました。
この Solaris リリースでは、Solaris フラッシュインストール機能に関して、次の機能強化が図られています。
Solaris フラッシュインストールでは、マイナーチェンジに合わせてクローンシステムを更新できます。 クローンシステムを更新するときは、元のマスターイメージと更新されたマスターイメージの差分だけを含む差分アーカイブを作成できます。 この差分アーカイブを使用してクローンシステムを更新すると、差分アーカイブ内に指定されているファイルだけが変更されます。 このようなインストールは、元のマスターイメージに含まれていたソフトウェアを含むクローンシステムでしか実行できません。 クローンシステムに差分アーカイブをインストールするには、カスタム JumpStart インストール または Solaris Live Upgrade を使用します。
マスターシステムまたはクローンシステムの構成用スクリプト、およびアーカイブの検査用スクリプトを実行できます。 これらのスクリプトを使用して、次のタスクを実行できます。
クローンシステム上のアプリケーションを構成します。 構成内容が単純な場合は、カスタム JumpStart スクリプトを使用します。 構成内容が複雑な場合は、マスターシステム上で特別な構成ファイル処理を行うか、インストール前もしくはインストール後にクローンシステム上で同様の処理を行う必要があります。 また、ローカルのプリインストールスクリプトおよびポストインストールスクリプトをクローン上に配置できます。 これにより、カスタマイズ済みのローカルなクローンシステムが Solaris フラッシュソフトウェアによって上書きされるのを防ぐことができます。
複製不可のホスト依存データを識別して、フラッシュアーカイブをホスト非依存にできます。 ホスト非依存にするには、この種のデータを変更するか、アーカイブから除外します。 ホストに依存するデータの例として、ログファイルがあります。
アーカイブの作成時に、アーカイブ内でソフトウェアの整合性を確認します。
クローンシステム上のインストールを検査します。
詳細は、『Solaris 9 4/04 インストールガイド』を参照してください。 このマニュアルには、Solaris Live Upgrade を使って差分アーカイブをインストールする方法も記載されています。