Solaris ボリュームマネージャが大容量ボリューム (1T バイト超) をサポートするのは、Solaris 9 4/03 以降の 64 ビットカーネルが動作しているシステムでのみです。これより前の Solaris 9 リリースの 32 ビットカーネルが動作しているシステムで大容量ボリュームを扱うと、Solaris ボリュームマネージャの機能に影響が出ます。特に、次の点に注意してください。
大容量ボリュームを持つシステムを Solaris 9 4/03 以降の 32 ビットカーネルでリブートした場合、大容量ボリュームは metastat の出力では見えますが、その大容量ボリュームにアクセス、変更、または削除することはできず、新しい大容量ボリュームを作成することもできません。 この状況では、大容量ボリューム上のボリュームまたはファイルシステムも利用できません。
大容量ボリュームを持つシステムを Solaris 9 4/03 より前のリリースでリブートした場合、Solaris ボリュームマネージャは起動しません。 大容量ボリュームに対応していない Solaris オペレーティング環境で Solaris ボリュームマネージャを実行する前には、すべての大容量ボリュームを削除する必要があります。
Solaris ボリュームマネージャのトランザクションボリュームは大容量ボリュームをサポートしません。 どのような場合でも、UFS ロギング (mount_ufs(1M) を参照) はトランザクションボリュームよりも高い性能を示します。UFS ロギングは大容量ボリュームもサポートします。
32 ビットの Solaris オペレーティング環境を実行する予定がある場合、あるいは、Solaris 9 4/03 より前の Solaris オペレーティング環境を使用する予定がある場合は、大容量ボリュームを作成しないでください。