Solaris のシステム管理 (基本編)

スタンドアロンシステムをシャットダウンする方法

スタンドアロンシステムをシャットダウンする必要がある場合は、次の手順を実行してください。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. システムをシャットダウンします。


    # init run-level
    

    run-level は新しい実行レベルを指定します。

    詳細については、init(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. 次の表を使用して、システムが init コマンドで指定した実行レベルに移行したことを確認します。

    指定した実行レベル  

    SPARC システムのプロンプト  

    x86 システムのプロンプト 

    S (シングルユーザーレベル) 

    ##

    2 (マルチユーザーレベル) 

    ##

    0 (電源切断レベル) 

    ok または >type any key to continue

    3 (NFS リソースを共有できるマルチユーザーレベル) 

    hostname console login:

    hostname console login:

x86: 例 — スタンドアロンシステムを実行レベル 0 にする

次の例では、init コマンドを使用して、スタンドアロンの x86 システムを安全に電源を落とせるレベルにします。


# init 0
#
INIT: New run level: 0
The system is coming down.  Please wait.
.

.

.
The system is down.
syncing file systems... [11] [10] [3] done
Type any key to continue

システムを実行レベル 0 にしてすべてのデバイスの電源を落とす場合は、すべてのデバイスの電源を落とす方法を参照してください。

SPARC: 例 — スタンドアロンシステムを実行レベル S にする

次の例では、init コマンドを使用して、スタンドアロンの SPARC システムを実行レベル S (シングルユーザーレベル) にしています。


# init S
#
INIT: New run level: S
The system is coming down for administration.  Please wait.
Unmounting remote filesystems: /vol nfs done.
Print services stopped.
syslogd: going down on signal 15
Killing user processes: done. 
INIT: SINGLE USER MODE
 
Type Ctrl-d to proceed with normal startup,
(or give root password for system maintenance): xxx
Entering System Maintenance Mode
# 

次に進む手順

システムをシャットダウンした理由が何であれ、最終的には、すべてのファイルリソースが使用でき、ユーザーがログインできる実行レベル 3 に戻すことになるでしょう。システムをマルチユーザーレベルに戻す手順については、第 13 章「SPARC: システムのブート (手順)」または第 14 章「x86: システムのブート (手順)」を参照してください。