Solaris のシステム管理 (基本編)

ソフトウェアパッケージの追加または削除 (pkgadd)

表 22–1 に記載されているソフトウェア管理ツールはすべて、インストール済みソフトウェアに関する情報の追加、削除、または照会に使用できます。Admintool、Solaris Product Registry の prodreg ビューア、および Web Start プログラムはいずれも、Solaris Product Registry に格納されているインストールデータにアクセスします。pkgadd コマンドや pkgrm コマンドといったパッケージツールでも、インストールデータにアクセスし、管理できます。

パッケージを追加する際、pkgadd コマンドは、ファイルを解凍して、インストール用メディアからローカルシステムのディスクにコピーします。パッケージを削除する際、pkgrm コマンドは、そのパッケージに関連するファイルが他のパッケージと共有されている場合を除いて、それらをすべて削除します。

パッケージファイルはパッケージ形式で配布され、配布されたままの状態では使用できません。pkgadd コマンドは、ソフトウェアパッケージの制御ファイルを解釈してから、製品ファイルを解凍して、システムのローカルディスクにインストールします。

pkgaddpkgrm の各コマンドは、標準の場所にそのログ出力を記録しませんが、インストールまたは削除される製品を常時監視しています。pkgaddpkgrm の各コマンドは、インストールまたは削除されたパッケージに関する情報をソフトウェア製品用データベースに格納します。

このデータベースを更新することによって、pkgaddpkgrm の各コマンドは、システムにインストールされているすべてのソフトウェア製品の記録を保持します。