Solaris のシステム管理 (基本編)

vold を使用しないで USB 大容量ストレージデバイスをフォーマットする方法

USB 大容量ストレージデバイスは、Solaris オペレーティングシステムが使用する他のすべてのデバイスと同様に、使用する前にフォーマットしてファイルシステムを作成する必要があります。USB 大容量ストレージデバイス (フロッピーディスクも含む) は、PCFS および UFS の両方のファイルシステムをサポートします。PCFS または UFS ファイルシステムを作成する前に、ディスクがフォーマットされていることを確認してください。

  1. vold を無効する方法については、vold を使用しないで USB 大容量ストレージデバイスを使用できるように準備する方法 を参照してください。

  2. (省略可能) USB フロッピーディスクデバイスをシステムに追加します。

    USB デバイスをホットプラグする方法については、以下を参照してください。

  3. (省略可能) フロッピーディスクデバイスを特定します。

    たとえば、次のようになります。


    # cd /dev/rdsk
    # devfsadm -C
    # ls -l c*0 | grep usb
    lrwxrwxrwx   1 root  root   55 Mar  5 10:35 c2t0d0s0 ->
    ../../devices/pci@1f,0/usb@c,3/storage@3/disk@0,0:a,raw

    この例では、フロッピーディスクデバイスは c2t0d0s0 です。

  4. フロッピーディスクをフロッピーディスクドライブに挿入します。

  5. フロッピーディスクをフォーマットします。


    % rmformat -Flong raw-device
    

    たとえば、次のようになります。


    % rmformat -Flong /dev/rdsk/c2t0d0s0
    
  6. ファイルシステムの種類を決定し、次のいずれかの作業を選択します。

    1. PCFS ファイルシステムを作成します。


      # mkfs -F pcfs -o nofdisk,size=size raw-device
      

      -size オプションを 512 バイトブロック単位で指定します。

      次の例は、1.4M バイトのフロッピーディスクに PCFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。


      # mkfs -F pcfs -o nofdisk,size=2880 /dev/rdsk/c4t0d0s0
      

      次の例は、100M バイトの Zip ドライブに UFS ファイルシステムを作成する方法を示しています。


      # mkfs -F pcfs -o nofdisk,size=204800 /dev/rdsk/c5t0d0s0
      

      このコマンドの実行には、数分かかることがあります。

    2. UFS ファイルシステムを作成します。


      # newfs raw-device
      

      たとえば、次のようになります。


      # newfs /dev/rdsk/c4t0d0s0
      

      注 –

      フロッピーディスクの記憶容量は少ないので、UFS ファイルシステムのためにフロッピーディスクのかなりの容量が消費されます。