作業 |
説明 |
参照先 |
---|---|---|
USB 大容量ストレージデバイスを追加する |
vold を使用して USB 大容量ストレージデバイスを取り付ける | |
vold を使用しないで USB 大容量ストレージデバイスを取り付ける | ||
USB 大容量ストレージデバイスを取り外す |
vold を使用して USB 大容量ストレージデバイスを取り外す | |
vold を使用しないで USB 大容量ストレージデバイスを取り外す | ||
USB カメラを追加する |
USB カメラを追加して、デジタル画像にアクセスする |
デバイスのホットプラグとは、オペレーティングシステムをシャットダウンすることなくあるいはシステムの電源を切ることなく、デバイスを追加したり取り外したりすることを指します。USB デバイスはすべてホットプラグ可能です。
USB デバイスは、ホットプラグするとすぐにシステムのデバイス階層に表示されます (prtconf コマンドで確認可能)。また、デバイスが使用中でない限り、USB デバイスを取り外すとシステムのデバイス階層から消えます。
使用中の USB デバイスを取り外した場合、ホットプラグの動作は若干異なります。使用中の USB デバイスを取り外した場合、デバイスノードは残り、このデバイスを制御しているドライバはデバイス上のすべての動作を停止します。それ以降、このデバイスに発行される新しい入出力動作はエラーで戻されます。
このような場合、システムは元のデバイスを接続するようにユーザーにプロンプトを表示します。デバイスが使用できない場合は、アプリケーションを停止してください。数秒後に、ポートが再び使用できるようになります。
動作中の、つまり開いているデバイスを削除すると、データの整合性が損なわれる可能性があります。デバイスを取り外す前には、必ずデバイスを閉じるようにしてください。ただし、コンソールキーボードとマウスは例外で、動作中でも移動することができます。
次の手順は、vold を使用して USB デバイスを追加する方法を示します。
USB 大容量ストレージデバイスを接続します。
vold を使用して新しいデバイスがあるかどうか調べます。
# touch /etc/vold.conf |
vold を再起動します。
# pkill -HUP vold |
デバイスが取り付けられていることを確認します。
$ ls device-alias |
ボリューム管理デバイス名の詳細については、第 17 章「リムーバブルメディアの管理 (概要)」を参照してください。
次の手順は、vold を使用しないで USB デバイスを追加する方法を示します。
必要に応じて、 vold を無効にする方法について vold を使用しないで USB 大容量ストレージデバイスを使用できるように準備する方法 を参照してください。
USB 大容量ストレージデバイスを接続します。
USB デバイスが追加されたことを確認します。
非 USB ストレージデバイスのデバイスリンクの間にあるかもしれない USB ディスクのデバイスリンクを、次のようにして確認します。
$ cd /dev/rdsk $ ls -l c*0 | grep usb lrwxrwxrwx 1 root root 67 Apr 30 15:12 c1t0d0s0 -> ../../devices/pci@1f,0/pci@5/pci@0/usb@8,2/storage@1/disk@0,0:a,raw |
次の手順では、vold を使用して USB デバイスを取り外す例として、Zip ドライブを使用しています。
そのデバイスを使用しているアプリケーションを実行中の場合は、そのアプリケーションを停止します。
デバイスをマウント解除します。
たとえば、次のようになります。
$ volrmmount -e zip0 |
デバイスを取り出します。
たとえば、次のようになります。
$ eject zip0 |
スーパーユーザーになり、vold を停止します。
# /etc/init.d/volmgt stop |
USB 大容量ストレージデバイスを取り外します。
vold を開始します。
# /etc/init.d/volmgt start |
次の手順は、vold を使用しないで USB デバイスを取り外す方法を示します。
必要に応じて、 vold を無効にする方法について vold を使用しないで USB 大容量ストレージデバイスを使用できるように準備する方法 を参照してください。
スーパーユーザーになります。
そのデバイスを使用しているアプリケーションを実行中の場合は、そのアプリケーションを停止します。
USB デバイスを取り外します。
スーパーユーザーになります。
USB カメラを差し込み、電源をオンにします。
システムによって、カメラ用の論理デバイスが作成されます。カメラが差し込まれると、/var/adm/messages ファイルにメッセージが出力され、デバイスの接続が確認されます。カメラは、システムのストレージデバイスとみなされます。
/var/adm/messages ファイルの出力を確認します。
出力表示を確認すると、どの論理デバイスが作成されたかを確認でき、そのデバイスを使用してイメージにアクセスできます。出力表示は次のようになります。
# more /var/adm/messages Jul 15 09:53:35 buffy usba: [ID 349649 kern.info] OLYMPUS, C-3040ZOOM, 000153719068 Jul 15 09:53:35 buffy genunix: [ID 936769 kern.info] scsa2usb1 is /pci@0,0/pci925,1234@7,2/storage@2 Jul 15 09:53:36 buffy scsi: [ID 193665 kern.info] sd3 at scsa2usb1: target 0 lun 0 |
次のコマンドを実行して、デバイスをマウント可能な /dev/dsk リンクエントリに関連付けます。
# ls -l /dev/dsk/c*0 | grep /pci@0,0/pci925,1234@7,2/storage@2 lrwxrwxrwx 1 root root 58 Jul 15 2002 c3t0d0p0 -> ../../devices/pci@0,0/pci925,1234@7,2/storage@2/disk@0,0:a |
USB カメラファイルシステムをマウントします。
ほとんどの場合、カメラのファイルシステムは PCFS ファイルシステムです。作成されたデバイス上にファイルシステムをマウントするために、ディスクを表すスライスを指定する必要があります。スライスは通常、SPARC システムでは s0、x86 システムでは p0 です。
たとえば、x86 システムにファイルシステムをマウントするには、次のコマンドを実行します。
# mount -F pcfs /dev/dsk/c3t0d0p0:c /mnt |
SPARC システムにファイルシステムをマウントするには、次のコマンドを実行します。
# mount -F pcfs /dev/dsk/c3t0d0s0:c /mnt |
ファイルシステムのマウントについては、第 40 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順)」を参照してください。
異なる PCFS ファイルシステムのマウントの詳細については、mount_pcfs(1M) のマニュアルページを参照してください。
イメージファイルが使用可能であることを確認します。
たとえば、次のようになります。
# ls /mnt/DCIM/100OLYMP/ P7220001.JPG* P7220003.JPG* P7220005.JPG* P7220002.JPG* P7220004.JPG* P7220006.JPG* |
USB カメラが作成したイメージファイルを表示します。
# /usr/dt/bin/sdtimage P7220001.JPG & |
カメラを切り離す前に、ファイルシステムをマウント解除します。
たとえば、次のようになります。
# umount /mnt |
カメラの電源をオフにし、切り離します。