この章では、ufsdump コマンドを使用してバックアップを作成したファイルおよびファイルシステムを、ufsrestore コマンドを使用して復元する方法について説明します。
ファイルおよびファイルシステムの復元に関連した手順については、ファイルおよびファイルシステムのバックアップを復元する (作業マップ) を参照してください。
ファイルやファイルシステムのアーカイブ、復元、コピー、または移動に使用可能な他のコマンドについては、第 51 章「UFS ファイルとファイルシステムのコピー (手順)」を参照してください。
ファイルシステムのバックアップおよび復元については、第 46 章「ファイルシステムのバックアップと復元 (概要)」を参照してください。
次の作業マップに、ファイルおよびファイルシステムの復元手順を示します。
作業 |
説明 |
参照先 |
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ファイルとファイルシステムの復元準備 |
復元するファイルシステムやファイル、テープデバイス、およびそれらの復元方法を決定する。 | |
使用するテープの決定 |
バックアップテープを調べ、復元するファイルまたはファイルシステムを含む最新のバックアップの日付を確認する。 | |
ファイルの復元 |
次のいずれかの復元方法を選択する。 |
|
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ファイルの対話的な復元 – 正確なファイル名を把握していない場合、この方法を使用する。この方法では、メディアの内容を参照して、ファイルやディレクトリ単位で選択できる。 | |
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ファイルの非対話的な復元 – 復元するファイル名を把握している場合には、この方法を使用する。 | |
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ファイルシステムの復元 – 復元時の手順の一部として新規ディスクドライブを使用できる場合は、この方法を使用する。 | |
ルート (/) または /usr ファイルシステムの復元 |
ルート (/) または /usr ファイルシステムを復元する場合には、ローカル CD またはネットワークからシステムを起動する必要がある。 |
ufsrestore コマンドは、ufsdump コマンドを使用して作成されたバックアップから、現在の作業ディレクトリにファイルをコピーします。 ufsrestore コマンドを使用すると、レベル 0 のダンプとそれ以降の増分ダンプからファイルシステム階層全体を読み込み直すことができます。また、このコマンドを使用して、任意のバックアップテープから個々のファイルを復元することもできます。ufsrestore コマンドをスーパーユーザーとして実行した場合には、ファイルの所有者、最新の変更時刻、モード (ファイルのアクセス権) は元のまま、ファイルが復元されます。
ファイルまたはファイルシステムの復元を開始する前に、次の点を確認してください。
復元に必要なテープ(またはフロッピーディスク)
ファイルシステム全体を復元する raw デバイス名
使用するテープデバイスのタイプ
テープデバイスのデバイス名 (ローカルまたはリモート)
バックアップテープに適切な名前が付いている場合は、テープラベルに入っているファイルシステム名 (/dev/rdsk/device-name) が使えるはずです。詳細については、ファイルシステム名を検索する方法を参照してください。
ファイルを復元するには、バックアップメディアと互換性のあるテープデバイスを使用する必要があります。バックアップメディアの形式によって、ファイルの復元にどんなドライブを使用しなければならないかが決まります。たとえば、使用するバックアップメディアが 8mm テープの場合、ファイルの復元には 8mm テープデバイスを使わなければなりません。
テープデバイス名 (/dev/rmt/n) をバックアップテープラベル情報の一部として指定しているかも知れません。同じドライブを使ってバックアップテープを復元しようとする場合には、ラベル内にあるデバイス名を使うことができます。メディアのデバイスとデバイス名の詳細については、第 52 章「テープドライブの管理 (手順)」を参照してください。
バックアップを実行すると、ファイルやディレクトリは、それらが含まれるファイルシステムからの相対的な位置に保存されます。ファイルとディレクトリを復元するときは、ufsrestore コマンドが現在の作業ディレクトリにファイル階層を作成し直します。
たとえば、/export/doc/books ディレクトリ (/export はファイルシステム) からバックアップされたファイルは、/export からの相対的な位置に保存されます。つまり、books ディレクトリ内の book1 ファイルは、テープ上で ./doc/books/book1 として保存されます。後で、./doc/books/book1 ファイルを /var/tmp ディレクトリに復元する場合、そのファイルは /var/tmp/doc/books/book1 に復元されます。
個別のファイルやディレクトリを復元するときには、/var/tmp などの一時的な場所に復元する必要があります。ファイルを確認したら、それを適当な位置に移動させてもかまいません。ただし、個別のファイルやディレクトリはそれぞれ元の位置に復元できます。その場合には、新しいファイルをバックアップテープからの古いバージョンで上書きしないかどうか確かめてください。
他のユーザーとの重複を防ぐために、/var/tmp/restore などのサブディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動して、ファイルを復元することをお勧めします。
階層を復元する場合、ファイルを配置するファイルシステム内の一時ディレクトリにファイルを復元する必要があります。復元後に、mv コマンドを使用して階層全体を適切な場所に移動します。
一時的な場合でも、/tmp ディレクトリにファイルを復元してはなりません。/tmp ディレクトリは通常、TMPFS ファイルシステムとしてマウントされます。TMPFS は ACL などの UFS ファイルシステム属性をサポートしていません。
バックアップ計画を参照し、該当するファイルまたはファイルシステムを含む最後のバックアップの日付を調べます。
ファイルの最新バージョンを検索するには、特にユーザーの要求がない限り、増分バックアップファイルを最高のダンプレベルから最低のダンプレベルへ、最新の日付からもっとも古い日付へ逆方向に調べます。
(省略可能) オンラインアーカイブファイルを保持している場合、使用に適したメディアを判別します。
# ufsrestore ta archive-name ./path/filename ./path/filename |
t |
テープ上の各ファイルを表示する。 |
a |
内容一覧をテープからではなく、オンラインアーカイブファイルから読み取る。 |
archive-name |
オンラインアーカイブファイル名を指定する。 |
./path/ filename |
オンラインアーカイブ上で検索するファイル名を指定する。コマンドが成功した場合は、ufsrestore は i ノード番号とファイル名を出力する。成功しなかった場合は、エラーメッセージを出力する。 |
詳細については、ufsrestore(1M) のマニュアルページを参照してください。
復元するファイルを含むメディアをドライブに挿入し、適切なメディアであることを確認します。
# ufsrestore tf /dev/rmt/n ./path/filename ./path/filename |
各ファイル名に必ず完全パス名を使用してください。ファイルがバックアップに入っていれば、その名前と i ノード番号が表示されます。ファイルがバックアップに入っていない場合、ファイルがそのボリュームに入っていないことを示すメッセージが表示されます。
(省略可能) 同じテープに複数のバックアップファイルが入っている場合は、使用するバックアップファイルの位置までテープを移動します。
# ufsrestore tfs /dev/rmt/n tape-number |
次の例は、オンラインアーカイブに /etc/passwd ファイルが存在するかどうかを確認する方法を示します。
# ufsrestore ta /var/tmp/root.archive ./etc/passwd |
次の例は、バックアップテープに /etc/passwd ファイルが存在するかどうかを確認する方法を示します。
# ufsrestore tf /dev/rmt/0 ./etc/passwd |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
(省略可能) 安全性のため、書き込み保護を設定します。
ボリューム 1 のテープをテープドライブに挿入します。
ファイルを一時的に復元するためのディレクトリに移動します。
# cd /var/tmp |
対話式で復元を開始します。
# ufsrestore if /dev/rmt/n |
情報を伝えるためのメッセージと ufsrestore> プロンプトが表示されます。
復元するファイルのリストを作成します。
(省略可能) 復元処理中にファイル名を表示します。
ufsrestore> verbose |
ファイルを復元します。
ufsrestore> extract |
どのボリューム番号を使用するかを指定するプロンプトが表示されます。
ボリューム番号を入力して、Return キーを押します。ボリュームが 1 つしかない場合には、1 を入力して Return キーを押します。
Specify next volume #: 1 |
リスト内のファイルとディレクトリが抽出され、現在の作業ディレクトリに復元されます。
現在の作業ディレクトリのモードを変更しない場合は、set owner/mode プロンプトが表示されたときに n を入力します。
set owner/mode for `.'? [yn] n |
ufsrestore コマンドによる最後の整理が完了すると、ufsrestore のプロンプトが表示されます。
ufsrestore プログラムを終了します。
ufsrestore> quit |
シェルプロンプトが表示されます。
復元されたファイルを確認します。
ファイルを適切なディレクトリに移動します。
次の例では、/etc/passwd ファイル と /etc/shadow ファイル がバックアップテープから復元されます。
# cd /var/tmp # ufsrestore if /dev/rmt/0 ufsrestore> ls .: .cpr_config etc/ lost+found/ sbin/ TT_DB/ export/ mnt/ tmp/ b/ home/ net/ usr bin kernel/ opt/ var/ dev/ lib platform/ vol/ devices/ license/ proc/ ufsrestore> cd etc ufsrestore> add passwd shadow ufsrestore> verbose verbose mode on ufsrestore> extract Extract requested files You have not read any volumes yet. Unless you know which volume your file(s) are on you should start with the last volume and work towards the first. Specify next volume #: 1 extract file ./etc/shadow extract file ./etc/passwd Add links Set directory mode, owner, and times. set owner/mode for `.'? [yn] n ufsrestore> quit # |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
(省略可能) 安全性のため、書き込み保護を設定します。
ボリューム 1 のテープをテープドライブに挿入します。
ファイルを一時的に復元するためのディレクトリに移動します。
# cd /var/tmp |
ファイルを復元します。
# ufsrestore xvf /dev/rmt/n filename |
x |
filename 引数内に指定されたファイルまたはディレクトリをコピーするように ufsrestore コマンドに指定する。 |
v |
復元処理中にファイル名を表示する。 |
f /dev/rmt/n |
テープデバイス名を識別する。 |
filename |
1 つまたは複数のファイル名またはディレクトリ名を指定する。複数の場合は、空白で区切って指定する。例: ./export/home/user1/mail ./export/home/user2/mail |
ファイルが入っているボリューム番号を入力します。Return キーを押します。
Specify next volume #: 1 |
ファイルは現在の作業ディレクトリに復元されます。
現在のディレクトリのモードを変更しない場合は、set owner/mode プロンプトが表示されたときに n と入力して Return キーを押します。
set owner/mode for '.'? [yn] n |
復元されたファイルを確認します。
ファイルを適切なディレクトリに移動します。
次の例では、passwd ファイルと shadow ファイルが /var/tmp ディレクトリに復元されます。
# cd /var/tmp # ufsrestore xvf /dev/rmt/0 ./etc/passwd ./etc/shadow Verify volume and initialize maps Media block size is 126 Dump date: Mon Oct 06 12:36:10 2003 Dumped from: the epoch Level 9 dump of / on starbug:/dev/dsk/c0t0d0s0 Label: none Extract directories from tape Initialize symbol table. Make node ./etc Extract requested files You have not read any volumes yet. Unless you know which volume your file(s) are on you should start with the last volume and work towards the first. Specify next volume #:1 extract file ./etc/passwd extract file ./etc/shadow Add links Set directory mode, owner, and times. set owner/mode for `.'? [yn] n # cd etc # mv passwd /etc # mv shadow /etc # ls -l /etc |
ufsrestore コマンドを使用する際、テープデバイス名の前に remote-host: を追加することにより、ファイルをリモートドライブから復元できます。
次の例では、システム venus 上のリモートテープドライブ /dev/rmt/0 を使用してファイルを復元します。
# ufsrestore xf venus:/dev/rmt/0 ./etc/hosts |
時には、全面的に復元しなければならないほどファイルシステムが破壊される場合があります。一般的な例として、ディスク障害が発生した場合には、ファイルシステムを全面的に復元する必要があります。この場合、ハードウェアを交換してからソフトウェアを復元しなければならないこともあります。ディスクの交換方法については、第 34 章「SPARC: ディスクの追加 (手順)」または第 35 章「x86: ディスクの追加 (手順)」を参照してください。
/export/home などのファイルシステムを全面的に復元するには、時間がかかります。ファイルシステムを一貫性のある方法でバックアップしていれば、最後の増分バックアップ時の状態に復元することができます。
ルート (/) または /usr ファイルシステムの復元には、この手順は使用できません。これらのファイルシステムを復元する方法については、ルート (/) と /usr を復元する方法を参照してください。
必要に応じ、ファイルシステムをマウント解除します。
# umount /dev/rdsk/device-name |
または
# umount /file-system |
ファイルシステムを新規作成します。
# newfs /dev/rdsk/device-name |
raw デバイス上に新しいファイルシステムを構築するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。意図しないファイルシステムを間違って損失してしまわないように、device-name が正しいことを確認します。
詳細については、newfs(1M)のマニュアルページを参照してください。
新しいファイルシステムを作成しなければならないかどうかを確認します。
newfs: construct a new file system /dev/rdsk/cwtxdysz:(y/n)? y |
新しいファイルシステムが作成されます。
新しいファイルシステムを一時的なマウントポイントにマウントします。
# mount /dev/dsk/device-name /mnt |
マウントポイントのディレクトリに移動します。
# cd /mnt |
(省略可能) 安全性のため、書き込み保護を設定します。
レベル 0 テープの第 1 ボリュームをテープドライブに挿入します。
ファイルを復元します。
# ufsrestore rvf /dev/rmt/n |
ダンプレベル 0 のバックアップが復元されます。バックアップの実行に複数のテープが必要な場合は、番号の順にテープをロードするようにプロンプトが表示されます。
テープを外し、次のレベルのテープをドライブにロードします。
テープの復元は必ずダンプレベル 0 から始め、一番高いダンプレベルまで続けてください。
ファイルシステムが復元されていることを確認します。
# ls |
restoresymtable ファイルを削除します。
# rm restoresymtable |
復元のチェックポイントのために ufsrestore コマンドが作成し、使用した restoresymtable ファイルを削除します。
別のディレクトリに移動します。
# cd / |
新しく復元されたファイルシステムをマウント解除します。
# umount /mnt |
最後のテープを取り出し、書き込み保護されていない新しいテープをテープドライブに挿入します。
新しく復元されたファイルシステムのレベル 0 の バックアップを作成します。
# ufsdump 0ucf /dev/rmt/n /dev/rdsk/device-name |
レベル 0 のバックアップが実行されます。ufsrestore コマンドはファイルの位置を移動し、i ノード割り当てを変更するので、新しく作成されたファイルシステムの完全バックアップは、必ずすぐに作成するようにしてください。
復元されたファイルシステムをマウントします。
# mount /dev/dsk/device-name mount-point |
復元されたファイルシステムがマウントされ、使用できるようになります。
復元およびマウントされたファイルシステムが使用できることを確認します。
# ls /mount-point |
次の例は、/export/home ファイルシステムの復元方法を示します。
# umount /export/home # newfs /dev/rdsk/c0t0d0s7 newfs: /dev/rdsk/c0t0d0s7 last mounted as /export/home newfs: construct a new file system /dev/rdsk/c0t0d0s7: (y/n)? y 819314 sectors in 867 cylinders of 15 tracks, 63 sectors 400.1MB in 55 cyl groups (16 c/g, 7.38MB/g, 3584 i/g) super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at: 32, 15216, 30400, 45584, 60768, 75952, 91136, 106320, 121504, 136688, 681264, 696448, 711632, 725792, 740976, 756160, 771344, 786528, 801712, 816896, Verify volume and initialize maps Media block size is 126 Dump date: Tue Oct 07 08:41:41 2003 Dumped from: the epoch Level 0 dump of a partial file system on starbug:/export/home/kryten Label: none Begin level 0 restore Initialize symbol table. Extract directories from tape Calculate extraction list. Extract new leaves. Check pointing the restore extract file ./export/home/kryten/filea extract file ./export/home/kryten/fileb extract file ./export/home/kryten/filec extract file ./export/home/kryten/letters/letter1 extract file ./export/home/kryten/letters/letter2 extract file ./export/home/kryten/letters/letter3 extract file ./export/home/kryten/reports/reportA extract file ./export/home/kryten/reports/reportB extract file ./export/home/kryten/reports/reportC Add links Set directory mode, owner, and times. Check the symbol table. Check pointing the restore # mount /dev/dsk/c0t0d0s7 /mnt # cd /mnt # ufsrestore rvf /dev/rmt/0 # ls # rm restoresymtable # cd / # umount /mnt # ufsdump 0ucf /dev/rmt/0 /export/home . . . # mount /dev/dsk/c0t3d0s7 /export/home # ls /export/home |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
新しいシステムディスクを、ルート (/) と /usr ファイルシステムが復元されるシステムに追加します。
システムディスクの追加方法については、第 34 章「SPARC: ディスクの追加 (手順)」または第 35 章「x86: ディスクの追加 (手順)」を参照してください。
新しいファイルシステムを一時的なマウントポイントにマウントします。
# mount /dev/dsk/device-name /mnt |
/mnt ディレクトリに移動します。
# cd /mnt |
(省略可能) 安全性のため、書き込み保護を設定します。
テープデバイスのリンクを作成します。
# tapes |
ルートファイルシステムを復元します。
# ufsrestore rvf /dev/rmt/n |
ダンプレベル 0 のテープが復元されます。
テープを外し、次のレベルのテープをドライブにロードします。
テープの復元は必ずダンプレベル 0 から始め、もっとも低いダンプレベルからもっとも高いダンプレベルまで続けてください。
必要に応じ、復元を続行します。
# ufsrestore rvf /dev/rmt/n |
次のレベルのテープが復元されます。
ファイルシステムが復元されていることを確認します。
# ls |
restoresymtable ファイルを削除します。
# rm restoresymtable |
復元のチェックポイントのために ufsrestore コマンドが作成し、使用した restoresymtable ファイルを削除します。
ルート (/) ディレクトリに変更します。
# cd / |
新しく作成されたファイルシステムをマウント解除します。
# umount /mnt |
新しいファイルシステムをチェックします。
# fsck /dev/rdsk/device-name |
復元されたファイルシステムの整合性がチェックされます。
ルートパーティションにブートブロックを作成します。
# installboot /usr/platform/`uname-i`/lib/fs/ufs/bootblk /dev/rdsk/device-name |
詳細は、installboot(1M)のマニュアルページを参照してください。
SPARC システム上で installboot コマンドを使用する方法については、SPARC: 例 — ルート (/) ファイルシステムを復元するを参照してください。x86 システム上で installboot コマンドを使用する方法については、x86: 例 — ルート (/) ファイルシステムを復元する を参照してください。
新しいテープをテープドライブに挿入します。
新しいファイルシステムのバックアップを作成します。
# ufsdump 0uf /dev/rmt/n /dev/rdsk/device-name |
ダンプレベル 0 のバックアップが実行されます。ufsrestore コマンドはファイルの位置を移動し、i ノード割り当てを変更するので、新しく作成されたファイルシステムの完全バックアップは、必ずすぐに作成するようにしてください。
必要に応じ、/usr ファイルシステムについて手順 5 から 16 を繰り返します。
システムをリブートします。
# init 6 |
システムがリブートされます。
次の例は、SPARC システム上でルート (/) ファイルシステムを復元する方法を示します。この例では、システムはローカルの CD またはネットワークから起動するものとします。
# mount /dev/dsk/c0t3d0s0 /mnt # cd /mnt # tapes # ufsrestore rvf /dev/rmt/0 # ls # rm restoresymtable # cd / # umount /mnt # fsck /dev/rdsk/c0t3d0s0 # installboot /usr/platform/sun4u/lib/fs/ufs/bootblk /dev/rdsk/c0t3d0s0 # ufsdump 0uf /dev/rmt/0 /dev/rdsk/c0t3d0s0 # init 6 |
次の例は、x86 システム上でルート (/) ファイルシステムを復元する方法を示します。この例では、システムはローカルの CD またはネットワークから起動するものとします。
# mount /dev/dsk/c0t3d0s0 /mnt # cd /mnt # tapes # ufsrestore rvf /dev/rmt/0 # ls # rm restoresymtable # cd / # umount /mnt # fsck /dev/rdsk/c0t3d0s0 # installboot /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/ufs/pboot /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/ ufs/bootblk /dev/rdsk/c0t3d0s2 # ufsdump 0uf /dev/rmt/0 /dev/rdsk/c0t3d0s0 # init 6 |