Solaris のシステム管理 (基本編)

テープからすべてのファイルを取り出す方法 (cpio)

相対パス名を使用してアーカイブを作成した場合、入力ファイルはそれを取り出すときに現在のディレクトリ内のディレクトリとして作成されます。ただし、絶対パス名を指定してアーカイブを作成した場合は、それと同じ絶対パス名を使用してシステム上でファイルが再び作成されます。


注意 – 注意 –

絶対パス名を使用すると、自分のシステム上にある元のファイルを上書きすることになるので危険です。


  1. ファイルを置きたいディレクトリに移動します。

  2. テープをテープドライブに挿入します。

  3. テープからすべてのファイルを取り出します。


    $ cpio -icvd < /dev/rmt/n
    

    -i

    標準入力からファイルを取り出す。 

    -c

    ファイルを ASCII 文字形式で読み込むように指定する。 

    -v

    取り出されたファイルを ls コマンドの出力と同様の形式で表示する。

    -d

    必要に応じてディレクトリを作成する。 

    < /dev/rmt/n

    出力ファイルを指定する。 

  4. ファイルがコピーされたことを確認します。


    $ ls -l
    

例 — テープからすべてのファイルを取り出す (cpio)

次の例では、ドライブ 0 のテープからすべてのファイルを取り出す方法を示します。


$ cd /var/tmp
$ cpio -icvd < /dev/rmt/0
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$ ls -l