Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

NSKit が存在しない

NIS サービスは、2.6 以前の Solaris リリースには組み込まれていませんでした。 NIS サービスは今までは、個別販売される NSKit からインストールしなければなりませんでした。 現在、NIS サービスは Solaris 9 に組み込まれているため、Solaris 9 の NSKit はありません。

Solaris 2.6 以降のリリースには NIS サービスが組み込まれているので、SUNWnsktu および SUNWnsktr パッケージはもうありません。 NIS のインストールは、NIS サーバークラスタ (SUNWypu および SUNWypr パッケージが含まれている) により行われています。

NIS サービスは現在、/etc/init.d/yp スクリプトでは起動されません。/etc/init.d/yp スクリプトは現在、存在していません。 Solaris 9 では、まずマスターサーバーの NIS マップを ypinit スクリプトで作成し、次に ypstart で NIS を起動します。 NIS サービスの停止には、ypstop コマンドを使用します。