Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

マスターサーバーでの NIS サービスの開始

マスターサーバーのマップが作成されると、NIS デーモンをマスターサーバーで起動してサービスを開始できます。 これを行うには、ypserv をサーバー上で起動して、ypbind を実行する必要があります。 クライアントがサーバーの情報を要求すると、ypserv デーモンは NIS マップ内で検索してクライアントからの情報の要求に応答します。

サーバー上で NIS サービスを起動するには 2 つの方法があります。

NIS サービスを自動的に開始する

ypinit を実行して NIS マスターサーバーを構成し終わると、マシンのブート時に ypstart が自動的に起動され、ypserv が開始されます。 ypinit によるマスターサーバーの設定を参照してください。

コマンド行から NIS を開始または停止する

NIS サービスをコマンド行から開始する場合は、ypstart スクリプトを実行します。

# /usr/lib/netsvc/yp/ypstart


注 –

起動後に ypserv が呼び出しに応答できるようになるまでに若干の遅延があります。プログラムまたはスクリプトの内部から呼び出す場合は、ypstart の実行後に 3 - 5 秒間スリープ状態にしてください。


NIS サービスを停止する場合は、ypstop スクリプトを実行します。

# /usr/lib/netsvc/yp/ypstop