re-preinstall コマンドでカスタム JumpStart ソフトウェアをインストールすると失敗します。この失敗は、読み取り専用のアクセス権を持つファイルシステムの UFS ログを fsck コマンドが更新できないために発生します。
たとえば、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/install.d/re-preinstall cXtXdXsX
システムがリブートした後、次のエラーメッセージが表示されます。
fsck of device failed, re-preinstall needs to be re-run. syncing file systems... done Program terminated |
回避方法: 次のいずれかを実行してください。どちらの方法を実行する場合も、スーパーユーザーである必要があります。
オプション 1: 書き込み可能なネットワークインストールイメージを使用している場合は、次の手順に進んでください。
インストールイメージが格納されているサーバー上で、/usr/sbin/install.d/rcS.stub ファイルを編集して、次の行を削除またはコメントアウトします。
# # Make sure the root FS is clean # # /etc/fsck -F ufs -o p ${RootfsRaw} >/dev/null # if [ $? -ne 0 ]; then # echo "fsck of ${RootfsRaw} failed, re-preinstall needs to be re-run." # /usr/sbin/halt # if |
JumpStart ソフトウェアをインストールしているシステム上で、ネットワークインストールイメージをシングルユーザーモードでブートします。
ok boot net -s
re-preinstall コマンドを通常どおりに実行します。
# /usr/sbin/install.d/re-preinstall cXtXdXsX
オプション 2: CD-ROM または DVD-ROM ディスクから直接ブートしている場合は、次の手順に進んでください。
CD-ROM または DVD-ROM ディスクからブートします。
インストーラを終了します。
re-preinstall コマンドを実行します。
手順 3 で作成したデバイスをマウントします。
たとえば、手順 3 で「re-preinstall c0t0d0s0」というコマンドを入力した場合、このファイルシステムを次のようにマウントします。
# mount /dev/dsk/c0t0d0s0 /mnt
マウントしたファイルシステム上で、sbin/rcS スクリプトを編集して、オプション 1 の手順 1 と同じ行を削除またはコメントアウトします。
ファイルシステムをアンマウントします。
# umount /mnt
システムをリブートして、JumpStart ソフトウェアのインストールを継続します。