Solaris 9 9/04 ご使用にあたって

SPARC: 推奨パッチのアップグレードまたは適用後、SAM-FS/QFS に関連する問題が発生する (5003346)

次のいずれかの操作を実行すると、SAM-FS/QFS デーモンが起動せず、ファイルシステムがマウントできない状態になります。

このエラーは、デーモンが通常使用するシステムコール 181 を、異なるモジュールが使用しているために発生します。これらのモジュールは、上記操作で適用したパッチによって導入されます。次のエラーメッセージが /var/adm/messages に記録されます。


/var/adm/messages
 Jan  5 13:28:46 host genunix: [ID 147998 kern.warning] WARNING: system 
 call entry 181 is already in use
 Jan  5 13:28:46 host samfs: [ID 798779 kern.warning] WARNING: SAM-FS: 
 modload(samsys) failed.

さらに、次のエラーメッセージも /var/adm/sam-log に記録されます。


/var/adm/sam-log
 Jan  5 13:30:08 host sam-fsd[355]: [ID 617651 local4.alert] Fatal error -
 samsys module not loaded
 Jan  5 13:30:08 host sam-fsd[355]: [ID 765074 local4.alert]   Correct 
 problem and 'kill -HUP 355'

次の手順を実行してください。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. modinfo の出力に grep 181 を実行して、システムコール 181 がほかのモジュールによって使用されているかどうかを判断します。


    # modinfo | grep 181
         8  1181aa0   38c4   1   1  TS (time sharing sched class)
        15  11b1092   181a  12   1  sad (STREAMS Administrative Driver ')
        43  1295cd8    ce9 181   1  ssc050 (SSC050 i2c device driver: v1.4)
       158 7813a87f   181c  95   1  cpc (cpc sampling driver v1.10)
       158 7813a87f   181c 179   1  cpc (cpc sampling system call)
       158 7813a87f   181c 179   1  cpc (32-bit cpc sampling system call)

    この例では、システムコール 181 がほかのモジュールによって使用されています。したがって、ほかの未使用のシステムコール値を使用するように samsys を構成します。

  3. /etc/name_to_sysnum を編集して、samsys が使用するシステムコール値を 182 またはほかの未使用の値 (0 〜 255) に変更します。


    samsys			182
  4. システムをブートして、samsys を再構成します。

    # shutdown -y -g0 -i0

    OK> boot -r

  5. /var/adm/messages にエラーメッセージがなく、すべての SAM-FS ファイルシステムがマウント可能であることを確認します。