次に、Solaris 9 4/04 リリースで追加された新機能および本書に加えられた変更点を示します。
カスタム JumpStart インストールでは、Solaris オペレーティング環境のインストール時に RAID-1 ボリューム (ミラー) を作成できます。ファイルシステムをミラー化して 2 つの物理ディスクにデータを複製することにより、システムを保護できます。ミラー化されたディスクのどちらかで障害が発生しても、もう一方のディスクからシステムデータにアクセスできます。
ミラー化の概要情報は、第 10 章「インストール時の RAID-1 ボリューム (ミラー) の作成 (概要)」を参照してください。
ミラー化されたファイルシステムの作成に関する要件とガイドラインについては、第 11 章「インストール時の RAID-1 ボリューム (ミラー) の作成 (計画)」を参照してください。
RAID-1 ボリュームを作成する JumpStart プロファイルの例については、例 26–11を参照してください。
filesys プロファイルキーワードを使用してミラーを作成する方法については、filesys プロファイルキーワード (ミラー化されたファイルシステムの作成) を参照してください。
metadb プロファイルキーワードを使用して状態データベースの複製を作成する方法については、metadb プロファイルキーワード (状態データベースの複製の作成) を参照してください。
add_install_client コマンドでは、PXE ネットワークブート時に Solaris x86 クライアントのブートプロパティを設定できます。add_install_client コマンドの -b オプションでは、次の作業を実行できます。
ネットワークインストール時に使用する代替コンソールを指定できます。
インストール時にネットワークブートデバイスとして使用するデバイスを指定できます。
完全に自動化されたカスタム JumpStart インストールを実行するようにクライアントに指示できます。
add_install_client コマンドの -b オプションについては、次の節を参照してください。
DVD メディアを使用するネットワークインストールの場合、DVD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムを追加するを参照してください。
CD メディアを使用するネットワークインストールの場合、CD イメージを使用してネットワークからインストールするシステムを追加するを参照してください。
Solaris Live Upgrade に関して、いくつかの新しい手順と例が追加されました。
Solaris Live Upgrade パッケージのインストール手順が追加されています。pkgadd コマンドを使用して Solaris Live Upgrade をインストールする方法を参照してください。
Solaris Live Upgrade を使用してフラッシュ差分アーカイブを作成する手順が追加されています。Solaris Live Upgrade を使用してフラッシュ差分アーカイブを作成する方法 を参照してください。
空のブート環境の作成手順と作成例が追加されています。詳しい手順については、フラッシュアーカイブ用の空のブート環境の作成 (コマンド行インタフェース)を参照してください。例については、空のブート環境を作成してフラッシュアーカイブをインストールする例 (コマンド行インタフェース)を参照してください。
RAID-1 ボリュームでブート環境を作成するコマンドを示した例が追加されています。既存のボリュームから Solaris ボリュームマネージャ RAID-1 ボリュームへの移行例 (コマンド行インタフェース)を参照してください。
DHCP と PXE を使用してネットワーク経由で x86 ベースのクライアントをブートする方法を説明した節が追加されました。PXE を使用したネットワークインストールの手順と実行例については、x86: PXE を使用したネットワーク経由のブートとインストール を参照してください。
バグの修正がいくつか追加されました。