フラッシュインストール機能を利用すると、マスターシステムと呼ばれるシステム上の Solaris オペレーティング環境を、単一の参照用インストールイメージとして使用できます。また、マスターシステムのイメージを複製して、フラッシュアーカイブを作成できます。ネットワーク内のほかのシステムにこのフラッシュアーカイブをインストールすることで、クローンシステムを作成できます。
ここでは、WAN ブートインストールで使用するフラッシュアーカイブの作成方法について説明します。フラッシュアーカイブを作成する前に、マスターシステムのインストールを行う必要があります。
マスターシステムのインストール方法については、マスターシステムへのインストールを参照してください。
フラッシュアーカイブの詳細については、第 21 章「フラッシュアーカイブの作成 (作業)」を参照してください。
フラッシュアーカイブの作成方法の詳細は、フラッシュアーカイブの作成を参照してください。
マスターシステムをブートします。
できるだけ静的な状態でマスターシステムを稼働させます。可能であれば、システムをシングルユーザーモードで実行してください。これが不可能な場合、アーカイブしたいアプリケーションおよび大量のオペレーティングシステムリソースを必要とするアプリケーションを停止します。
flar create コマンドを使用して、アーカイブを作成します。
# flar create -n name [optional-parameters] document-root/flash/filename |
アーカイブに指定する名前です。指定する name は、content_name キーワードの値になります。
flar create コマンドには、フラッシュアーカイブをカスタマイズするためのオプションをいくつか指定できます。これらのオプションの詳細は、第 23 章「フラッシュ (リファレンス)」を参照してください。
インストールサーバーのドキュメントルートディレクトリにある Solaris Flash サブディレクトリへのパスです。
アーカイブファイルの名前です。
ディスク容量を節約するために、flar create コマンドに -c オプションを指定してアーカイブを圧縮することもできます。ただし、アーカイブを圧縮すると、WAN ブートインストールのパフォーマンスに影響する場合があります。圧縮されたアーカイブの作成方法については、flar create(1M)のマニュアルページを参照してください。
アーカイブの作成が正常に完了すると、flar create コマンドは終了コード 0 を返します。
アーカイブの作成が失敗すると、flar create コマンドは 0 以外の終了コードを返します。
フラッシュアーカイブの作成方法の例については、例 — 初期インストール用アーカイブの作成を参照してください。