Solaris 9 9/04 リリースに限っては、USB 2.0 ポートに接続された USB 2.0 ハブでも、USB 1.1 デバイスが動作します。[以前のリリースでは、この構成は利用不可]
以下は、Solaris 9 4/04 リリースからの新しい情報であり、x86 プラットフォームおよび SPARC プラットフォームに適用されます。
USB 2.0 デバイスは、USB 2.0 仕様に準拠した高速デバイスです。USB 2.0 仕様は、http://www.usb.org で確認できます。
以下に、今回の Solaris リリースの SPARC システムおよび x86 システムでサポートされる USB デバイスの例を示します。
大容量ストレージデバイス CD-RW、ハードディスク、DVD、デジタルカメラ、Zip ドライブ、フロッピーディスク、およびテープドライブ
キーボード、マウスデバイス、スピーカー、およびマイク
オーディオデバイス
今回の Solaris リリースで検証済みの USB デバイスの一覧は、次のサイトで確認できます。
http://www.sun.com/io_technologies/usb.html
その他のストレージデバイスを使用する場合は、scsa2usb.conf ファイルを変更する必要があります。詳細は、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。
Solaris USB 2.0 デバイスのサポートとして、次の機能が用意されています。
USB バス速度が 12Mbps から 480Mbps へ向上しました。USB 2.0 仕様をサポートするデバイスを USB 2.0 ポートに接続した場合、USB 1.1 デバイスよりもかなり高速で実行できます。
USB 2.0 ポートは次のように定義されています。
USB 2.0 PCI カード上のポート
USB 2.0 ポートに接続された USB 2.0 ハブ上のポート
USB 2.0 は PCI ベースのすべての Sun プラットフォームで Solaris Ready 認定済みです。USB 2.0 ポートを SPARC プラットフォームに提供するには、NEC のチップを使用した USB 2.0 PCI カードが必要です。また、x86 プラットフォームの場合にも、このカードの使用を推奨します。今回の Solaris リリースで検証済みの USB 2.0 PCI カードの一覧は、http://www.sun.com/io_technologies/usb.html で確認できます。
同じシステム上に USB 1.1 デバイスと USB 2.0 デバイスが共存する場合でも、USB 1.1 デバイスは以前と同様に機能します。
USB 2.0 デバイスは USB 1.x ポート上でも機能しますが、USB 2.0 ポートに接続するとパフォーマンスが大幅に向上します。
USB 2.0 デバイスのサポートの詳細は、ehci(7D) および usba(7D) のマニュアルページを参照してください。
USB ケーブルおよびバスによる電源供給型デバイスの詳細は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の「Solaris 環境における USB について」を参照してください。