Solaris 9 リリースに含まれるサーバーとクライアント管理の機能拡張は、次のとおりです。
動的ホスト構成プロトコル (DHCP) サービスを使用すると、ホストシステムは、IP アドレスとネットワーク構成情報を受け取ることができます。この情報は、ブート時にネットワークサーバーから提供されます。Solaris DHCP サービスは、以下に示すさまざまな機能拡張により、さらに多数のクライアントをサポートできるようになりました。
マルチスレッド機能の導入。これにより、複数のクライアントに同時にサービスを提供できる
新しいバイナリファイルベースのデータストアの採用。従来の ASCII ファイルおよび NIS+ データストアに比べて、より多くのクライアントをより高速なアクセスでサポートできる
NIS+ データストアへのアクセスの再設計。再設計により、サーバーのマルチスレッド機能がサポートされる
Sun 以外のベンダーがコードモジュールを作成できるように、データアクセスアーキテクチャを変更。これにより、任意のデータサービスを使用して DHCP データを保存できる
上記に加えて、Solaris DHCP サーバーでは動的な DNS 更新が可能になりました。このため DHCP サービスでは、特定のホスト名を要求する DHCP クライアントのホスト名を使用して、DNS サービスを更新できます。
Solaris DHCP クライアントは、特定のホスト名を要求するよう構成できるようになりました。
詳細は、『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』を参照してください。
ディスクレスクライアントの管理がコマンド行から利用できるようになりました。ディスクレスクライアントの管理、ディスクレスクライアント用の OS サーバーのリスト表示、およびすべての既存のディスクレスクライアントについてのパッチの管理を行うことができます。
ディスクレスクライアントの管理の詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の第 6 章「ディスクレスクライアントの管理 (手順)」を参照してください。