Solaris 9 9/04 オペレーティング環境の概要

Reconfiguration Coordination Manager (RCM)

システムリソースの動的再構成機能を利用すると、システムが稼動している間でもシステムコンポーネントを構成し直すことができます。この機能は、Solaris 8 リリース以降 cfgadm コマンドで利用できるようになりました。Reconfiguration Coordination Manager (RCM) は、システムコンポーネントの動的な除去を管理するフレームワークです。RCM を使用すると、システムリソースを順番に登録および解放することができます。

リソースを動的に除去する場合は、アプリケーションからリソースを手動で解放しておく必要がありました。あるいは、-f オプションを指定して cfgadm コマンドを使用することで、再構成オペレーションを強制することも可能でした。ただし、このオプションはアプリケーションを認識不能な状態のままにする可能性があります。また、アプリケーションからリソースを手動で解放すると、一般にエラーが発生します。

新しい RCM スクリプト機能を使用して、アプリケーションを停止する独自のスクリプトを記述できます。動的な再構成の間にアプリケーションからデバイスを完全に解放するスクリプトを記述することも可能です。スクリプトによって登録されたリソースに要求が影響を与える場合、RCM フレームワークは再構成要求に応じてスクリプトを自動的に起動します。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』rcmscript(4) のマニュアルページを参照してください。