Solaris 9 9/04 オペレーティング環境の概要

X サーバーの機能

Solaris 9 リリースに含まれる Solaris X サーバーの機能拡張は、次のとおりです。

Solaris での IPv6 の X11 サポート

Solaris X ウィンドウシステムのサーバーおよびクライアントライブラリは、Internet Protocol Version 4 (IPv4) のほかにInternet Protocol Version 6 (IPv6) もサポートできるようになりました。この拡張により、ネットワーク上で X アプリケーションを表示する際に、IPv6 アドレスと接続を使用できるようになりました。

Xserver のセキュリティオプション

新しいオプションにより、システム管理者が、Solaris X サーバーがどの転送方式を使用するかを制御することができます。ホストをセキュリティ保護する必要がある管理者は、Xserver への直接的な遠隔 TCP 接続を禁止します。それと同時に、暗号化された接続が Secure Shell を介してトンネリングできるようにします。

詳細は、Xserver(1) のマニュアルページの -nolisten オプションの説明を参照してください。

Xsun キーボードベルオプション

Xsun サーバーは、オーディオ機器からトーンを再生するように構成できるようになりました。このオプションは、プログラムがビープ音を発するときに、キーボードベルを鳴らす代わりとして使用されます。このオプションを使用して、ユーザーは Xset プログラムまたは CDE コントロールパネルからビープ音のボリューム、ピッチ、長さをカスタマイズできます。ユーザーは、自分の聞き取りやすさや好みに合わせてビープ音を調整します。

詳細は、Xsun(1) のマニュアルページの -audiobell オプションの説明を参照してください。

表示専用デバイスとして Xsun サーバーを使用する

新しいオプションにより、Xsun サーバーをキーボードやマウスがなくても実行できるようになりました。ユーザーは、マウスやキーボードなしで、Solaris ウィンドウマネージャを表示専用モードで使用できます。Xsun サーバーは以下の方法で使用できます。

詳細は、Xsun(1) のマニュアルページを参照してください。