Solaris 9 9/04 オペレーティング環境の概要

X11 ウィンドウ機能

以前の Solaris 9 リリースから、次の X11 ウィンドウ拡張機能が追加されています。

Xscreensaver プログラム

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

Xscreensaver プログラムは、ユーザーが席を外して一定の時間が経過すると、ほかのユーザーが勝手にシステムにアクセスできないようにモニタ画面をロックします。Xscreensaver では画面をロックしている間、さまざまなアニメーションを表示することもできます。Xscreensaver プログラムは、GNOME 2.0 デスクトップで使用されます。

XEvIE (X Event Interception Extension)

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

XEvIE は、キーボードイベントとマウスイベントをすべて遮断し、これらのイベントを必要に応じて読み取り、消費、または変更できるようにする低レベルのインタフェースです。この X 拡張機能を利用すれば、将来的に GNOME 2.0 デスクトップで採用されているテクノロジなど、多くの補助テクノロジを有効に統合することができます。

FreeType 2.1.x

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

FreeType 2.1.x は、単純な API (アプリケーションプログラミングインタフェース) を提供するオープンソースライブラリの 1 つです。この API は、ファイル形式にとらわれず一定の方式でフォントコンテンツにアクセスできます。フォントファイル内の特殊なデータにアクセスする際は、ファイル形式固有の API を使用できます。

Xserver 仮想画面の拡張機能

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

Xserver 仮想画面の拡張機能により、Solaris ソフトウェア用の GNOME 2.0 デスクトップのユーザー補助機能を使用することが可能です。この機能により、システム上でフレームバッファを 1 つしか持たないより多くのソフトウェアがサポートされます。

Xrender 拡張機能

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

新しい Xrender 機能により、Solaris ソフトウェア上で動作する、StarSuite パッケージのようなアプリケーションのパフォーマンスが向上しました。Xrender 機能により、アプリケーションの外観を最新の手法で見せることが可能です。Xrender は、アルファ合成効果および透過効果に対応したハードウェア処理を利用しています。