UFS ロギングとトランザクションボリューム の機能は、ファイルシステム情報のログを維持するという点では同じです。 両者の主な違いは次のとおりです。
トランザクションボリュームではログ情報を物理的に異なるデバイスに書き込むことができるが、UFS ロギングでは、ログとファイルシステムが同じボリュームに作成されます。
UFS ロギングの性能は、どのような場合でもトランザクションボリュームよりも優れています。
UFS ロギングではルート (/) を含むあらゆる UFS ファイルシステムのログをとることができるが、トランザクションボリュームではルート (/) ファイルシステムのログをとることはできません。
将来の Solaris リリースでは、トランザクションボリュームは Solaris オペレーティング環境から削除される予定です。 Solaris 8 リリースからサポートされている UFS ロギングは、トランザクションボリュームと同じ機能を備えており、より高い性能を提供します。UFS ロギングでは、システム管理の要件やオーバーヘッドが軽減されます。 最適な性能と機能を得る上でこれらの利点は非常に重要です。
UFS ロギングを有効にするには、ファイルシステムに対して mount_ufs -logging オプションを使用するか、/etc/vfstab ファイルを編集してファイルシステムのマウントオプションに logging を追加する必要があります。 UFS ロギングを有効にしたままファイルシステムをマウントする方法の詳細については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の第 17 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順)」と mount_ufs(1M) のマニュアルページを参照してください。
トランザクションボリュームの使用方法については、以降の節をお読みください。
UFS ファイルシステムのロギングを新たに使用する場合は、トランザクションボリュームではなく、UFS ロギングを使用してください。