ディスクセットを使用するときには、次の指針を考慮してください。
ディスクセットに接続されるホストごとに Solaris ボリュームマネージャを構成する必要があります。
ディスクセットを作成するためには、各ホスト上にローカルの状態データベースが設定されていなければなりません。
クラスタ環境内でディスクセットを作成および使用する場合、root はすべてのホスト上でグループ (Group) 14 のメンバーである必要があります。あるいは、各ホスト上にある /.rhosts ファイルに、そのディスクセットに関連付けられたほかのホスト名のエントリが存在する必要があります。
ディスクセットの保守を行うためには、そのホストがディスクセットを所有しているか予約している必要があります。 ディスクセットに最初のディスクを設定したホストは、暗黙的にディスクセットの所有者になります。
ファイルシステム、データベース、またはほかのアプリケーションに使用されているディスクは、ディスクセットに追加できません。 ディスクを追加する前に、そのディスクが使用中でないことを確認してください。
保存しておく必要のある既存のデータが入っているディスクをディスクセットに追加してはなりません。 ディスクセットにディスクを追加すると、パーティションが再分割され、データが破壊されます。
1 台のシステムに許可されるディスクセットの合計数はデフォルトで 4 です。この値は 32 まで増やすことができます。この値を増やすには、/kernel/drv/md.conf ファイルを編集します。このファイルを編集する方法については、「デフォルトのディスクセット数を増やすには」を参照してください。 共有ディスクセットの数は常に md_nsets の値から 1 を引いた数です。これは、md_nsets に、ローカルディスクセットが含まれているためです。
ローカルボリュームの管理と異なり、ディスクセット上の状態データベースの複製を手動で作成したり削除したりする必要はありません。 Solaris ボリュームマネージャは、ディスクセットの各ディスクに適切な数の状態データベースの複製を配置しようとします。
ディスクセットにディスクを追加すると、Solaris ボリュームマネージャは、既存のディスクにある状態データベースの複製の配置を再調整します。 必要であれば、後で metadb コマンドを使って複製の配置を変更できます。