Solaris ボリュームマネージャの管理

共有ディスクセット

共有ディスクセット」は、複数のホストで共有できるディスクセットです。 共有ディスクセットは参加しているすべてのホストから認識できますが、アクセスできるのはそのディスクセットの所有者だけです。 各ホストは共有ディスクセットを制御できますが、1 度に 1 つのホストだけが制御できます。 さらに、共有ディスクセットは独自の名前空間を提供します。ボリュームはこの名前空間内で管理されます。

共有ディスクセットを使用すると、データの冗長性と可用性が向上します。 一方のホストに障害が発生しても、そのディスクセットを他方のホストが引き継ぐことができます。 このタイプの構成は「フェイルオーバー構成」と呼ばれます。


共有ディスクセットは、Sun Cluster などの高可用性 (HA) フレームワークと組み合わせて使用することを想定しています。 Solaris ボリュームマネージャ単体では、フェイルオーバー構成を実装するのに必要なすべての機能が提供されるとは限りません。