コンポーネントを有効にする必要があるのは次のような場合です。
Solaris ボリュームマネージャが物理ディスクにアクセスできない場合。 この問題は、たとえば、電源が切断されていたり、ドライブケーブルが外れていることが原因で発生します。 この場合、Solaris ボリュームマネージャは、コンポーネントを「保守 (Maintenance)」状態に変更します。 この場合には、電源を復旧したり、ケーブルを接続し直したりしてドライブを使用可能にしてから、ボリュームのコンポーネントを有効にする必要があります。
物理ディスクに、ディスクに関連しない一時的な障害があると考えられる場合。 コンポーネントが「保守 (Maintenance)」状態であれば、そのコンポーネントを有効にするだけでコンポーネントを修復できる場合があります。 これで問題が解決しない場合は、ディスクドライブを物理的に交換してからそのコンポーネントを有効にするか、システム上の他の使用可能なコンポーネントでそのコンポーネントを置き換える必要があります。
ドライブを物理的に置き換える場合は、新しいドライブを前のものと同じようにパーティション分割し、各コンポーネント上に十分な領域を確保する必要があります。
交換対象のドライブ上に状態データベースの複製やホットスペアがないか必ずチェックしてください。 状態データベースの複製がエラー状態になっている場合は、ディスクを交換する前にその複製を削除し、 交換後にコンポーネントを有効にしてから同じサイズで作成し直す必要があります。 ホットスペアについても同じように処理してください。