metassist コマンドを使ってボリュームやボリューム構成を自動的に作成するためには、正しい Solaris ボリュームマネージャ構成が正常に動作していなければなりません。 少なくとも、次のものが必要です。
ルートのアクセス権、またはこれと同等の役割。 詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「スーパーユーザー (root) になるか役割を引き受ける」を参照してください。
使用するシステム上に適切に分散された状態データベースの複製。 状態データベースの複製の詳細については、「Solaris ボリュームマネージャの状態データベースと状態データベースの複製について」を参照してください。
作成するボリューム用に使用可能なディスク。 metassist コマンドは、ディスクセットに基づいて記憶領域を管理します。したがって、metassist コマンドを使って新しいボリュームを作成するためには、完全なディスク (または既存のディスクセット) が必要です。
これらの最小要件に加えて、/etc/inetd.conf ファイルにおいて、ディスクセットの RPC デーモン(rpc.metad、rpc.metamhd、および rpc.metamedd) を無効にしてはなりません。 デフォルトでは、これらのデーモンは起動するように構成されています。 Solaris ボリュームマネージャがその機能を完全に使用するためには、これらのデーモンを有効にしておく必要があります。