metassist コマンドでは、いくつかの手順を行うことによって、metassist コマンドの実行内容や判断理由を知ることができます。 この情報は、以下のような問題の解決に役立ちます。
ボリュームがなぜある方法で作成されたのか。
ボリュームがなぜ作成されなかったのか。
metassist コマンドがどのようなボリュームを作成するのか (ボリュームを実際に作成するわけではない)。
metassist コマンドを実行する際には、出力の詳細度を指定できます。 出力が詳細になれば、それだけ問題の診断に役立ちます。たとえば、あるディスクがボリュームの作成になぜ選択されたのか、あるいは選択されなかったのかを判別したり、特定のコマンドがなぜ失敗したのかを判別したりすることが容易になります。 出力の詳細度を下げれば、ユーザーに不必要な情報の出力を減らすことができます。
ボリュームのトップダウン作成 (metassist コマンド) の実行に必要な前提条件が揃っているか確認します。
ボリュームの作成に使用する記憶領域を特定します。
次の形式の metassist コマンドを使ってストライプを作成し、出力の詳細度を指定します。
metassist create-s diskset-name -S size-v verbosity |
create は、ボリュームの作成を指示するサブコマンドです。
-s diskset-name には、ボリュームの作成に使用するディスクセットの名前を指定します。
-S size には、作成するボリュームのサイズを KB (キロバイト)、MB (メガバイト)、 GB (ギガバイト)、または TB (テラバイト) 単位で指定します。
-v verbosity では、出力の詳細度を指定します。 デフォルトレベルは 1 です。指定できる値は、0 (出力がほとんどない) から 2 (出力が多い) です。
詳細は、以下の例と metassist(1M) のマニュアルページを参照してください。
metastat コマンドを使って新しいボリュームの状態を確認します。
metastat-s diskset-name |
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -v 2 |
この例では、metassist コマンドを使用して、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-v) では、出力の詳細度として最も大きな値である 2 を指定しています。これによって、metassist コマンドの実行結果が最も詳細に出力されます。
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -v 0 |
この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-v 0) では、出力の詳細度として最も小さな値である 0 を指定しています。コマンドを実行しても、出力はほとんどありません。
metassist コマンドに - c 引数を指定すると、ボリューム構成の作成に使用できるコマンドを含んだ Bourne シェルスクリプトが生成されます。 この方法を使用すれば、ボリュームを実際に作成する前にコマンドを確認したり、場合によっては、必要に応じてスクリプトを微調整することができます。
ボリュームのトップダウン作成 (metassist コマンド) の実行に必要な前提条件が揃っているか確認します。
ボリュームの作成に使用する記憶領域を特定します。
ストライプを作成する metassist コマンドを次の形式で使用します。このコマンドでは、このボリュームを実際には作成せず、ボリュームの作成に使用するコマンドシーケンス (シェルスクリプト) を標準出力に送信します。
metassist create -s diskset-name-S size -c |
create は、ボリュームの作成を指示するサブコマンドです。
-s diskset-name には、ボリュームの作成に使用するディスクセットの名前を指定します。
-S size には、作成するボリュームのサイズを KB (キロバイト)、MB (メガバイト)、 GB (ギガバイト)、または TB (テラバイト) 単位で指定します。
-c は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。 その代わりに、指定した構成を作成するためのシェルスクリプトが、標準出力に送信されます。
詳細は、以下の例と metassist(1M) のマニュアルページを参照してください。
-c 引数によって生成されるシェルスクリプトは標準出力に送信されますが、 metassist コマンドのその他の出力は標準エラーに送信されます。したがって、これらの出力ストリームの送信先は自由に変更できます。
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -c |
この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-c) は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。その代わりに、指定した構成を作成するためのシェルスクリプトが、標準出力に送信されます。
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -c > \ /tmp/metassist-shell-script.sh |
この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-c) は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。その代わりに、指定した構成を作成するためのシェルスクリプトが、標準出力に送信されます。 コマンドの最後の部分では、標準出力をリダイレクトして /tmp/metassist-shell-script.sh シェルスクリプトを作成することを指定します。このファイルはあとで、指定したボリュームを作成するために使用できます。
metassist コマンドでシェルスクリプトを作成したら、このスクリプトを使ってボリュームを作成できます。ボリュームは、シェルスクリプトの作成時に指定したとおりに作成されます。
metassist コマンドで作成したコマンドスクリプトは、スクリプトを作成したシステムのその時点の構成に大きく依存しています。 したがって、このスクリプトを別のシステムで使用したり、このスクリプトをシステム構成の変更後に使用したりすると、データが壊れたり失われたりすることがあります。
ボリュームのトップダウン作成 (metassist コマンド) の実行に必要な前提条件が揃っているか確認します。
シェルスクリプトの作成後にシステム構成が変更されていないことを確認します。さらに、スクリプトを実行するシステムが、このスクリプトを作成したシステムであることを確認します。
保存されたシェルスクリプトを実行します。
sh ./metassist-shell-script-name |
metastat コマンドを使って新しいボリュームの状態を確認します。
metastat -s diskset-name |
metassist コマンドに -d 引数を指定すると、XML ベースのボリューム構成ファイルが生成されます。このファイルには、ボリュームに関連するすべてのオプションや情報など、ボリュームとそのコンポーネントの詳細が含まれています。 このファイルを調べることによって、metassist コマンドが推奨する構成を知ることができます。 さらに、このボリューム構成ファイルを慎重に変更して構成を微調整したあと、実際のボリューム作成の際に metassist コマンドへの入力として使用することもできます。
ボリュームのトップダウン作成 (metassist コマンド) の実行に必要な前提条件が揃っているか確認します。
ボリュームの作成に使用する記憶領域を特定します。
ストライプを作成する metassist コマンドを次の形式で使用します。このコマンドでは、このボリュームを実際には作成せず、作成しようとするボリュームを定義したボリューム構成ファイルを標準出力に送信します。
metassist create -s diskset-name-S size -d |
create は、ボリュームの作成を指示するサブコマンドです。
-s diskset-name には、ボリュームの作成に使用するディスクセットの名前を指定します。
-S size には、作成するボリュームのサイズを KB (キロバイト)、MB (メガバイト)、 GB (ギガバイト)、または TB (テラバイト) 単位で指定します。
-d は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。 その代わりに、指定した構成を作成するために使用できる XML べースのボリューム構成ファイルが、標準出力に送信されます。
詳細は、以下の例と metassist(1M) のマニュアルページを参照してください。
-d 引数によって生成される XML ベースのボリューム構成ファイルは標準出力に送信されますが、metassist コマンドのその他の出力は標準エラーに送信されます。したがって、これらの出力ストリームの送信先は自由に変更できます。
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -d |
この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-d) は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。その代わりに、指定した構成を作成するためのボリューム構成ファイルが、標準出力に送信されます。
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -d > \ /tmp/metassist-volume-config.xml |
この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-d) は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。その代わりに、指定した構成を作成するためのボリューム構成ファイルが、標準出力に送信されます。 コマンドの最後の部分では、標準出力をリダイレクトして /tmp/metassist-volume-config.xml シェルスクリプトを作成することを指定します。このファイルはあとで、指定したボリュームを作成するために使用できます。