Solaris ボリュームマネージャの管理

metassist コマンドによるコマンドファイルの作成

metassist コマンドに - c 引数を指定すると、ボリューム構成の作成に使用できるコマンドを含んだ Bourne シェルスクリプトが生成されます。 この方法を使用すれば、ボリュームを実際に作成する前にコマンドを確認したり、場合によっては、必要に応じてスクリプトを微調整することができます。

Proceduremetassist コマンドを使用してコマンドファイルを作成するには

手順
  1. ボリュームのトップダウン作成 (metassist コマンド) の実行に必要な前提条件が揃っているか確認します。

  2. ボリュームの作成に使用する記憶領域を特定します。

  3. ストライプを作成する metassist コマンドを次の形式で使用します。このコマンドでは、このボリュームを実際には作成せず、ボリュームの作成に使用するコマンドシーケンス (シェルスクリプト) を標準出力に送信します。


    metassist create -s diskset-name-S size -c
    
    • create は、ボリュームの作成を指示するサブコマンドです。

    • -s diskset-name には、ボリュームの作成に使用するディスクセットの名前を指定します。

    • -S size には、作成するボリュームのサイズを KB (キロバイト)、MB (メガバイト)、 GB (ギガバイト)、または TB (テラバイト) 単位で指定します。

    • -c は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。 その代わりに、指定した構成を作成するためのシェルスクリプトが、標準出力に送信されます。

    詳細は、以下の例と metassist(1M) のマニュアルページを参照してください。

    -c 引数によって生成されるシェルスクリプトは標準出力に送信されますが、 metassist コマンドのその他の出力は標準エラーに送信されます。したがって、これらの出力ストリームの送信先は自由に変更できます。

metassist コマンドを使ってコマンドファイル (シェルスクリプト) を作成する


# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -c
 

この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-c) は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。その代わりに、指定した構成を作成するためのシェルスクリプトが、標準出力に送信されます。

metassist コマンドから出力されたコマンドファイル (シェルスクリプト) を保存する


# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -c > \
 /tmp/metassist-shell-script.sh
 

この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-c) は、ボリュームを実際には作成しないことを意味します。その代わりに、指定した構成を作成するためのシェルスクリプトが、標準出力に送信されます。 コマンドの最後の部分では、標準出力をリダイレクトして /tmp/metassist-shell-script.sh シェルスクリプトを作成することを指定します。このファイルはあとで、指定したボリュームを作成するために使用できます。