metassist コマンドを実行する際には、出力の詳細度を指定できます。 出力が詳細になれば、それだけ問題の診断に役立ちます。たとえば、あるディスクがボリュームの作成になぜ選択されたのか、あるいは選択されなかったのかを判別したり、特定のコマンドがなぜ失敗したのかを判別したりすることが容易になります。 出力の詳細度を下げれば、ユーザーに不必要な情報の出力を減らすことができます。
ボリュームのトップダウン作成 (metassist コマンド) の実行に必要な前提条件が揃っているか確認します。
ボリュームの作成に使用する記憶領域を特定します。
次の形式の metassist コマンドを使ってストライプを作成し、出力の詳細度を指定します。
metassist create-s diskset-name -S size-v verbosity |
create は、ボリュームの作成を指示するサブコマンドです。
-s diskset-name には、ボリュームの作成に使用するディスクセットの名前を指定します。
-S size には、作成するボリュームのサイズを KB (キロバイト)、MB (メガバイト)、 GB (ギガバイト)、または TB (テラバイト) 単位で指定します。
-v verbosity では、出力の詳細度を指定します。 デフォルトレベルは 1 です。指定できる値は、0 (出力がほとんどない) から 2 (出力が多い) です。
詳細は、以下の例と metassist(1M) のマニュアルページを参照してください。
metastat コマンドを使って新しいボリュームの状態を確認します。
metastat-s diskset-name |
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -v 2 |
この例では、metassist コマンドを使用して、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-v) では、出力の詳細度として最も大きな値である 2 を指定しています。これによって、metassist コマンドの実行結果が最も詳細に出力されます。
# metassist create -s myset -f -r 2 -S 10mb -v 0 |
この例では、metassist コマンドを使って、サイズが 10M バイトの 2 面ミラーと、障害耐性を強化するホットスペアを作成します。障害耐性は -f オプションで指定します。 最後の引数 (-v 0) では、出力の詳細度として最も小さな値である 0 を指定しています。コマンドを実行しても、出力はほとんどありません。