次の表に、バックアップスケジュールに関するその他の推奨事項を示します。
表 226 バックアップスケジュールに関するその他の推奨事項
必要なファイル復元操作 |
バックアップ間隔 |
コメント |
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各ファイルの別バージョン (ワード処理に使用するファイルシステムなど) を復元する必要がある |
作業日ごとに日単位増分バックアップを実行する 日単位増分バックアップには同じテープを再利用しない |
このスケジュールでは、その日に変更があったすべてのファイルが保存されるだけでなく、下のレベルの最後のバックアップ以降に変更があったファイルがディスク上に残る。ただし、このスケジュールの場合は、毎日異なるテープを使用する必要がある。このように運用しないと、必要なバージョンのファイルを復元できなくなることがあるためである。 たとえば、火曜日に変更があったファイルが木曜日にも変更されると、金曜 日の下のレベルのバックアップでは、火曜日の夜ではなく木曜日の夜に変更されたように見える。ユーザーが火曜日のバージョンを必要とする場合には、火曜日 (または水曜日) のバックアップテープを保存しておかなければ、それを復元できない。また、火曜日と水曜日には存在したファイルが木曜日に削除されても、金曜日の下のレベルのバックアップには表示されない。 |
ファイルシステム全体を短時間で復元する必要がある |
下位のレベルのバックアップを頻繁に実行する |
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同じサーバー上で多数のファイルシステムのバックアップを作成する |
ファイルシステムごとにスケジュールをずらすことを検討する |
この方法では、すべてのレベル 0 のバックアップを同じ日に実行しないことになる |
テープの本数を最小限に抑える |
1 週間に実行する増分バックアップのレベルを上げる |
毎日の変更のみが各日単位テープに保存される |
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週末に実行するバックアップのレベルを上げる。日単位と週単位の増分バックアップを同じテープに入れる |
変更は (月単位ではなく) 週単位でしか週単位テープに保存されない |
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日単位と週単位の増分バックアップを同じテープに入れる |
この操作には、ufsdump の 'no rewind' オプションを使用する。たとえば、/dev/rmt/0n のように指定する |