Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)

ファイルシステムのバックアップと復元とは

ファイルシステムの「バックアップ」とは、消失、損傷、または破損に備えて、ファイルシステムをリムーバブルメディア (テープなど) にコピーすることを意味します。ファイルシステムの「復元」とは、最新のバックアップファイルをリムーバブルメディアから作業ディレクトリにコピーすることを意味します。

この章では、UFS ファイルシステムのバックアップおよび復元に使用する ufsdump および ufsrestore コマンドについて説明します。他のコマンドを使用してファイルやファイルシステムをコピーし、ファイルの共有や移動を行うこともできます。次の表に、個々のファイルやファイルシステムを他のメディアにコピーするすべてのコマンドを示します。

表 221 ファイルとファイルシステムのバックアップおよび復元用コマンド

作業 

コマンド 

参照先 

1 つまたは複数のファイルシステムをローカルまたはリモートのテープデバイスにバックアップする 

ufsdump

第23章「ファイルとファイルシステムのバックアップ (手順)」または第26章「UFS バックアップおよび復元コマンド (参照情報)」

ファイルシステムの読み取り専用コピーを作成する 

fssnap

第24章「UFS スナップショットの使用 (手順)」

ネットワーク上のシステムのファイルシステム全体をバックアップサーバーからバックアップする  

Solstice Backup ソフトウェア 

Solstice Backup 5.1 管理者ガイド

NIS+ マスターサーバーをバックアップ、復元する 

nisbackup および nisrestore コマンド

『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)』

テープまたはフロッピーディスク上でファイルをコピー、表示、検索する 

tarcpio、または pax コマンド

第27章「UFS ファイルとファイルシステムのコピー (手順)」

マスターディスクをクローンディスクにコピーする 

dd

第27章「UFS ファイルとファイルシステムのコピー (手順)」

ファイルシステム全体または個々のファイルを、リムーバブルメディアから作業ディレクトリに復元する 

ufsrestore コマンド

第25章「ファイルとファイルシステムの復元 (手順)」