サービスアクセスコントローラ (SAC) プログラムはすべてのポートモニターを管理します。 システムはマルチユーザーモードになると自動的に SAC を起動します。
SAC は、起動されるとまず、各システムの構成スクリプトを探して解釈します。 構成スクリプトを使用すると、SAC の環境をカスタマイズできます。 このスクリプトは、デフォルトでは空の状態です。 ここで行われる SAC の環境に対する変更は、SAC のすべての「子プロセス」に継承されます。 継承された環境は継承した子プロセスで変更できます。
SAC プログラムは、システムごとの構成スクリプトの解釈が終わると、 SAC の管理ファイルを読み取り、指定されたポートモニターを起動します。 各ポートモニターについて、SAC はそれ自身のコピーを実行します (技術的には、SAC が子プロセスをフォークします)。 次に、各子プロセスは、それぞれのポートモニターごとの構成スクリプトがあればそれを解釈します。
各ポートモニターの構成スクリプトに指定されている環境を変更すると、それぞれのポートモニターが影響を受け、さらにそれがポートモニターのすべての子プロセスに継承されます。 最後に、子プロセスは SAC 管理ファイル内のコマンドを使用して親であるポートモニタープログラムを実行します。