Solaris のシステム管理 (上級編)

例 - 1 つのポートモニターのすべてのサービスを表示する

この例は、ポートモニターのすべてのサービスを表示します。


# pmadm -l -p mbmon
PMTAG  PMTYPE  SVCTAG FLAGS ID    <PMSPECIFIC> 
mbmon  ttymon  a      -     root  /dev/term/a - - /usr/bin/login - contty
ldterm,ttcompat login:  Terminal disabled tvi925 y  #

PMTAG

pmadm -p コマンドを使用して設定された、ポートモニター名 mbmon を示す

PMTYPE

ポートモニターのタイプが ttymon であることを示す

SVCTAG

pmadm -s コマンドを使用して設定された、サービスタグ値を示す

FLAGS

次のフラグが pmadm -f コマンドを使用して設定されているかどうかを示す

  • x — サービスを有効にしない

  • u — サービス用の utmpx エントリを作成する

  • ダッシュ (-) — フラグの設定なし

ID

起動時にサービスに割り当てられた ID を示す。 この値は、pmadm -i コマンドを使用して設定される

<PMSPECIFIC> の情報

 

/dev/term/a

ttyadm -d コマンドを使用して設定された、TTY ポートパス名を示す

-

次のフラグが ttyadm -c -b -h -I -r コマンドを使用して設定されているかどうかを示す。

  • c — キャリア検出時に接続するよう、ポートを設定する

  • b — ポートが双方向性である (着信トラフィックと発信トラフィックの両方を許可する) と設定する

  • h — 着呼が受信された直後の自動ハングアップを抑制する

  • I — ポートを初期化する

  • rlogin: メッセージを出力する前に、ポートから文字を受信するまで、ttymon を待機させる

  • ダッシュ (-) — フラグの設定なし

-

ttyadm -r count オプションを使用して設定された値を示す。 このオプションは、ポートからデータを受信後に、ttymon がプロンプトを表示するときを決定する。 count が 0 の場合、ttymon は任意の文字を受信するまで待機する。 count が 0 より大きい場合、ttymoncount の数だけ新規行を受信するまで待機する。この例では、値は設定されていない

/usr/bin/login

接続を受信したときに呼び出されるサービスのフルパス名を示す。 この値は、ttyadm -s コマンドを使用して設定される

-

ttyadm -t コマンドのタイムアウト値を示す。このオプションは、ポートを開くことに成功して、かつ入力データが timeout 秒内に受信されていない場合に、ttymon がポートを閉じることを意味する。 この例では、タイムアウト値は設定されていない

contty

/etc/ttydefs ファイル中の TTY 名を示す。 この値は、ttyadm -l コマンドを使用して設定される

ldterm,ttcompat

プッシュする STREAMS モジュールを示す。 これらのモジュールは、ttyadmin -m コマンドを使用して設定される

login: Terminal disabled

ポートが無効であるときに表示される、アクティブでないメッセージを示す。このメッセージは、ttyadm -i コマンドを使用して設定される

tvi925

ttyadm -T コマンドを使用して設定されている場合、端末タイプを示す。この例では、端末タイプは、tvi925

y

ttyadm -S コマンドを使用して設定されたソフトウェアキャリア値を示す。 n は、ソフトウェアキャリアをオフにする。y は、ソフトウェアキャリアをオンにする。 この例では、ソフトウェアキャリアはオン

#

pmadm -y コマンドで指定した任意のコメントを示す。この例では、コメントは存在しない