Solaris のシステム管理 (上級編)

プリンタタイプの選択

ローカル PostScript プリンタの場合は、プリンタタイプとして PostScript (PS) または Reverse PostScript (PSR) を使用します。 使用するプリンタが PostScript をサポートしていれば、プリンタタイプが terminfo データベースに含まれていても、PS または PSR を選択してください。

PostScript プリンタでページの印刷面を上にして印刷すると、文書は逆方向に印刷されます。1 ページ目はスタックの 1 番下になり、最終ページは 1 番上になります。 プリンタのタイプを PSRとして指定すると、LP 印刷サービスはプリンタに送る前にページの順序を逆転させます。 つまり、最終ページが最初に印刷され、各ページは正順にスタックされます。 ただし、LP 印刷サービスがページ順を確実に変更できるのは、Adobe® Technical Note #5001 の『PostScript Language Document Structuring Conventions Specification』(Adobe Developer Relations の Web サイトで入手可能) に準拠する PostScript ファイルの場合だけです。

プリンタで複数の種類のプリンタをエミュレートできる場合は、lpadmin -T コマンドを使用して複数のタイプを割り当てることができます。 複数のプリンタタイプを指定すると、LP 印刷サービスは各印刷要求に適したタイプを使用します。

該当する terminfo ディレクトリ内でプリンタタイプが見つからないことがあります。 プリンタのタイプは、そのプリンタのメーカー名に対応しているとは限りません。 たとえば、PostScript プリンタのタイプによっては、メーカーや製品名に固有のエントリの代わりに、PS または PSR エントリ (/usr/share/lib/terminfo/P ディレクトリに入っています) を使用できます。

例外的なタイプのプリンタを使用する場合は、さまざまなエントリを試してみなければ、プリンタのモデルに使用できる特定の terminfo エントリを判断できないことがあります。 できれば、プリンタに使用できるエントリを terminfo データベース内で見つけてください。 既存のエントリを使用するほうが、新たにエントリを作成するよりはるかに簡単です。 独自のエントリを作成しなければならない場合は、サポートされていないプリンタの terminfo エントリを追加する を参照してください。役立つヒントが掲載されています。