Solaris のシステム管理 (上級編)

印刷クライアントの設定

印刷クライアントは、プリンタ用のサーバーではないが、プリンタにアクセスできるシステムのことです。 印刷クライアントは、プリンタサーバーのサービスを使用して、印刷ジョブのスプール、スケジュール、およびフィルタリングを実行します。 1 つのシステムがあるプリンタのプリンタサーバーになり、同時に他のプリンタの印刷クライアントになることも可能です。

プリンタへのアクセスは、ドメイン全体で有効にすることも、マシン単位で有効にすることもできます。これは、プリンタ情報をネームサービスデータベースに追加するかどうかによって異なります。

次の項では、新しい Solaris プリンタマネージャを使用して、印刷クライアントでプリンタアクセスを追加する方法を説明します。 この手順のあとに、lp コマンドを使用してプリンタアクセスを追加する例を示します。

Solaris プリンタマネージャを使用してプリンタアクセスを追加する方法

  1. リモートプリンタへのアクセスを追加したいシステム上で Solaris プリンタマネージャを起動します。

    手順については、Solaris プリンタマネージャを起動する方法 を参照してください。

  2. 「プリンタ (Printer)」メニューから「プリンタへのアクセスを追加 (Add Access to Printer)」の順に選択します。

    「プリンタへのアクセスを追加 (Add Access to Printer)」ウィンドウが表示されます。

  3. ウィンドウに情報を入力します。

    フィールドに入力するために情報が必要な場合は、「ヘルプ (Help)」ボタンをクリックします。

  4. 「了解 (OK)」をクリックします。

  5. プリンタへのアクセスが追加されていることを確認します。 確認するには、Solaris プリンタマネージャのメインウィンドウに新しいプリンタエントリがあるか調べます。

  6. プリンタが要求どおり印刷できることを確認します。


    $ lp -d printer-name filename
    
  7. Solaris プリンタマネージャを終了します。

    「プリンタマネージャ (Print Manager)」メニューから「終了 (Exit)」を選択します。

例—LP 印刷サービスコマンドを使用してプリンタアクセスを追加する

リモートプリンタで印刷する場合、リモートプリンタにアクセスを追加しなければなりません。 次の例では、プリンタサーバー saturn のプリンタ luna にアクセスを構成する方法を示します。 システム saturn は、プリンタ luna の印刷クライアントになります。


# lpadmin -p luna -s saturn 1
# lpadmin -p luna -D "Room 1954 ps" 2
# lpadmin -d luna 3
# lpstat -p luna 4
  1. プリンタとプリンタサーバーを指定する。

  2. プリンタの説明を追加する。

  3. プリンタをシステムのデフォルトのプリンタ宛先として設定する。

  4. プリンタが用意できていることを確認する。