Solaris のシステム管理 (上級編)

宛先 (またはネットワークプリンタアクセス) 名の選択

印刷サブシステムはプリンタのアクセス情報を必要とします。 このサブシステムは、プリンタへのネットワーク接続を行うときに宛先名を使用します。 この名前は、システム管理者が lpadmin コマンドで印刷サブシステムに提供します。 これは、プリンタ構成データベースの一部になります。 プリンタアクセス名はプリンタノード名であり、ポート名で修飾される場合もあります。 ポート指定はプリンタベンダー間で異なります。 ポート指定については、プリンタのマニュアルを参照してください。 次に、プリンタアクセス名の書式を示します。

printer_node-name[:port-designation]

例 1 — ポート指定 (番号) 付き宛先名 (またはネットワークプリンタアクセス名)

TCP の共通ポート指定は 9100 です。プリンタノード名が pn1 で、プリンタベンダーがそのポートを 9100 と定義している場合、プリンタアクセス名は次のようになります。 pn1:9100。 この場合にプリンタを構成するには、次のコマンドを使用します。


# lpadmin -p printer_name -o dest=pn1:9100

例 2 — ポート指定 (名前) 付き宛先名 (またはネットワークプリンタアクセス名)

BSD プロトコルを使用するとき、ポート指定は番号でなく、プリンタベンダーが定義した名前です (例: xxx_parallel_1. プリンタノード名が cardboard の場合、プリンタアクセス名はcardboard:xxx_parallel_1になります。 cardboard:xxx_parallel_1. この場合にプリンタを構成するには、次のコマンドを使用します。


# lpadmin -p printer-name -o dest=cardboard:xxx_parallel_1

例 3 — ポート指定なしの宛先名 (またはネットワークプリンタアクセス名)

ポート指定がなく、プリンタノード名が newspaper の場合、プリンタアクセス名はプリンタノード名 newspaper になります。 newspaper. この場合にプリンタを構成するには、次のコマンドを使用します。


# lpadmin -p printer_name -o dest=newspaper