第5章 |
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最新の Sun のワークステーションでは、USB キーボードが採用されたことにより、OpenBoot 緊急時の処理の一部が変更になりました。Stop-N、Stop-D および Stop-F コマンドは、従来の (非 USB) キーボードが接続されたシステムでは利用できますが、USB キーボードが接続されたシステムではこれらコマンドはサポートされていません。従来のキーボードが接続されたシステムと、新たに USB キーボードが接続されたシステムについて、それぞれの場合の OpenBoot 緊急時の処理を以下に説明します。
以下に示すコマンドを発行する場合は、システムの電源を投入したあと、直ちに指定されたキーを数秒間押して、キーボードの LED が点滅するまで押し続けます。
USB キーボードが接続されたシステムで Stop コマンドの機能を実行する方法について、以下に説明します。
Stop-A (中止) コマンドは、従来のキーボードのシステムの場合と同様に動作します。ただし、マシンがリセットされたあとの数秒間は実行されません。
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1. システムに電源を投入後、フロントパネルの電源ボタン LED が点滅を開始して、警告音が聞えるまで待ちます。
2. マウスをダブルクリックするような感じで、フロントパネルの電源ボタンをすばやく 2 回押します。
NVRAM の内容がデフォルト値に正しくリセットされたことを示す、以下の画面が表示されます。
一部の NVRAM の構成パラメタは、デフォルトにリセットされることに注意してください。これらのデフォルトには、TTYA 設定のように問題を引き起こす可能性の高いパラメタが含まれます。これらの NVRAM 設定は、上記のように電源を入切する場合のみ、デフォルトにリセットされます。この時点で本体をリセットする以外に何も行わなければ、NVRAM の設定パラメタの値の変更は保存されません。手動で変更した場合のみ、変更した値が保存されます。これ以外の、カスタマイズされた NVRAM 設定はすべて保持されます。
set-defaults と入力すると、カスタマイズされた NVRAM 値はいずれも破棄され、すべての NVRAM 構成パラメタは、デフォルトの設定に復元されます。
USB キーボードのシステムでは、Stop-F の機能は利用できません。
USB キーボードのシステムは、Stop-D (診断) キーシーケンスに対応していません。ただし、電源ボタンを 2 回押す (Stop-N の機能を参照) 方法を使用することで、一時的に diag-switch? が true に設定されるため、Stop-D とほぼ同様の機能をエミュレートすることができます。常時、診断モードを有効にする場合は、以下のように入力します。
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