Solaris 9 9/05 リリースのローカライズに関する注意事項について説明します。
Solaris 8 では、ja_JP.eucJP ロケールは ja ロケールと同等のロケールとして定義されていましたが、Solaris 9 からは「UI-OSF 日本語環境実装規約 Version 1.1」を基準に定義されています。よって、ja ロケールは従来の Solaris の ja ロケールと同じ動作が必要な場合、ja_JP.eucJP ロケールは他の UNIX ベンダーと同じ動作が必要な場合に使用するのが適しています。詳細は『日本語環境ユーザーズガイド』を参照してください
このリリース用に、エストニア語タイプ 6 キーボード、フランス語 (カナダ) タイプ 6 キーボード、プログラマ向けポーランド語タイプ 5 キーボードの 3 つのソフトウェアサポートが追加されました。
エストニア、カナダ、およびポーランドのユーザーは、必要に応じて標準 U.S. キーボード配列を変更できます。このため、柔軟性の高いキーボード入力が可能になります。
現時点では、この 3 つのキーボードタイプに適合するハードウェアは入手できません。
回避方法: この新しいキーボードソフトウェアを有効利用するには、次のいずれかの方法で /usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイルを編集します。
エストニア語タイプ 6 キーボードの場合、次の変更を行います。
/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイル内の US6.kt エントリを Estonia6.kt に変更します。たとえば、次のように変更します。
6 0 Estonia6.kt |
/usr/openwin/lib/locale/iso8859-15/Compose ファイルに次のエントリを追加します。
<scaron> |
: "/xa8" |
scaron |
<scaron> |
: "/xa6" |
scaron |
<scaron> |
: "/270" |
scaron |
<scaron> |
: "/264" |
scaron |
システムを再起動すると、変更内容が有効になります。
/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイル内の US6.kt エントリを Canada6.kt に変更します。たとえば、次のように変更します。
/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイル内の US6.kt エントリを Canada6.kt に変更します。たとえば、次のように変更します。
6 0 Canada6.kt |
システムを再起動すると、変更内容が有効になります。
通常のポーランド語タイプ 5 キーボードを使用している場合、次の変更を行います。
/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイル内の Poland5.kt エントリを Poland5_pr.kt に変更します。たとえば、次のように変更します。
4 52 Poland5_pr.kt |
ディップスイッチの付いたキーボードを使用している場合は、システムをリブートする前に、スイッチがポーランド語のキーテーブルエントリとして正しいバイナリ値 (バイナリ 52) に設定されていることを確認してください。
U.S. タイプ 5 キーボードを使用している場合は、/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイル内の US5.kt エントリを Poland5_pr.kt に変更します。たとえば、次のように変更します。
4 33 Poland5_pr.kt |
システムを再起動すると、変更内容が有効になります。