Solaris 9 9/05 ご使用にあたって

ハードウェア関連の注意事項とバグ情報

Solaris 9 9/05 リリースのハードウェア関連の注意事項とバグ情報について説明します。

サポートされる USB デバイスと対応するハブの構成

このリリースの Solaris は、USB 1.1 と USB 2.0 の両方のデバイスをサポートします。次の表は、特定の構成で動作する USB デバイスをまとめたものです。接続の種類は、コンピュータに直接接続しても、USB ハブ経由で接続してもかまいません。USB 1.1 デバイスとハブは低速または全速であり、USB 2.0 デバイスは高速であることに注意してください。ポートと動作速度の詳細については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』を参照してください。

表 2–1 USB デバイスと構成

USB デバイス 

接続の種類 

USB 2.0 ストレージデバイス 

直接、USB 1.1 ハブ、USB 2.0 ハブ 

USB 1.1 デバイス (オーディオデバイスを除く) 

直接、USB 1.1 ハブ、USB 2.0 ハブ 

USB 1.1 オーディオデバイス 

直接、USB 1.1 ハブ 

USB 2.0 オーディオデバイス 

サポートされません。 

SPARC: PGX32 ハードウェアで拡張表示識別データが遅延する (6272648)

PGX32TM フレームバッファー上の拡張表示識別データ (Extended Display Identification Data: EDID) が 、モニターが電源管理状態から切り替わった際には、即座に表示されないことがあります。モニターは、すでに電源管理状態ではありません。 しかしながら、fbconfig -prconf コマンドで生成される出力は EDID データ領域を「使用不可能」として示します。数秒の遅延の後このコマンドを再入力すると、このデータ領域は「使用可能」になります。

回避方法: 無し

USB 2.0 ホストコントローラを持つシステムがハングアップまたはパニックすることがある (5030842)

USB 2.0 ホストコントローラを持つシステムは、このリリースの Solaris を実行していると、頻繁にハングアップまたはパニックすることがあります。これらの問題は、NEC 製チップセットを搭載していない USB 2.0 デバイスに起因します。これらの問題が発生した場合、Enhanced Host Controller Interface (EHCI) に関連するエラーメッセージが生成されます。

回避方法: システムのハードウェア構成によって、次のいずれかを実行してください。


注 –

USB 2.0 ポートは 2 つのハードウェア構成要素で動作します。

x86 ベースのシステムには、OHCI 用のドライバと UHCI 用のドライバが存在します。SPARC ベースのシステムには、OHCI 用のドライバが存在します。したがって、SPARC ベースのシステムの場合、EHCI を無効にしても、OHCI を持つ USB PCI カードは動作します。また、x86 ベースのシステムの場合、EHCI を無効にしても、OHCI または UHCI を持つ USB PCI カードは動作します。どちらの場合も、EHCI を無効にしたポートに接続されている USB 2.0 デバイスは、USB 1.1 デバイスの速度で動作します。

自分の SPARC ベースのシステムで EHCI と OHCI が存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

# prtconf -D

次の例のように、EHCI エントリは 1 つまたは複数の OHCI エントリの後に出力されます。


pci, instance #0 (driver name: pci_pci)
usb, instance #0 (driver name: usba10_ohci)
usb, instance #1 (driver name: usba10_ohci)
usb, instance #0 (driver name: usba10_ehci)