Message Queue は、Sun Java Enterprise System (JES) Monitoring Framework をサポートしています。この Monitoring Framework は、一般的なグラフィカルインタフェースを使用して Java Enterprise System コンポーネントを監視できるようにします。このインタフェースは、Sun Java System Monitoring Console と呼ばれる Web ベースのコンソールによって実装されます。ほかの JES コンポーネントと一緒に Message Queue を実行している場合は、1 つのインタフェースを使用してこれらすべてのコンポーネントを管理するほうが便利なことがあります。
JES Monitoring Framework は、すべての JES コンポーネント製品で使用する共通データモデル (CMM) を定義します。このモデルにより、すべての JES コンポーネントを集中管理の単一形式で表示できます。Message Queue は、次のオブジェクトを JES Monitoring Framework に明示します。
インストールされている製品
ブローカのインスタンス名
ブローカのポートマッパー
各接続サービス
物理的な各送信先
持続ストア
ユーザーリポジトリ
これらの各オブジェクトは CMM オブジェクトにマップされ、その属性は JES 監視コンソールを使用して監視できます。管理者は、実行時にコンソールを使用してパフォーマンス統計を表示したり、自動的に監視する規則を作成したり、アラームを確認したりできます。Message Queue オブジェクトから CMM オブジェクトへのマッピングの詳細は、『Sun Java Enterprise System 監視ガイド』を参照してください。
JES 監視を有効にするには、次の操作を実行する必要があります。
『 Sun Java Enterprise System インストールガイド』に記載されている手順に従って、配備中のすべてのコンポーネント (Message Queue およびその他のコンポーネント) をインストールおよび設定します。
『Sun Java Enterprise System 監視ガイド』の説明に従って、監視対象のすべてのコンポーネントに対して Monitoring Framework を有効にして設定します。
『Sun Java Enterprise System 監視ガイド』の説明に従って、別のホストに Monitoring Console をインストールし、マスターエージェントを起動してから、Web サーバーを起動します。
JES Monitoring Framework を使用しても、ブローカのパフォーマンスには影響しません。メトリックスの収集作業はすべて Monitoring Framework によって行われ、データはブローカの既存の監視データインフラストラクチャーから取得されるためです。