この手順を実行して、ノードから Open HA Cluster ソフトウェアをアンインストールします。ノードがクラスタの構成メンバーである場合は、この手順により、クラスタ構成からノードも削除されます。
クラスタノードから Open HA Cluster ソフトウェアを削除するために、pkg uninstall コマンドは使用しないでください。明示的なコマンドでインストールされたパッケージを含むすべてのクラスタパッケージ、およびすべてのクラスタ構成情報をノードから完全に削除するには、scinstall -r のみを使用してください。
構成解除する予定のノードをクラスタのノードの認証リストに追加します。
クラスタの構成メンバーではないノードからソフトウェアを削除する場合は、手順 2 に進みます。
構成解除するノード以外のアクティブなクラスタメンバー上で、スーパーユーザーになります。
または、ユーザーアカウントに「主管理者」プロファイルが割り当てられている場合は、ルートユーザー以外でプロファイルシェルからコマンドを実行するか、またはコマンドの前に pfexec コマンドを付けます。
認証リストに追加するノードの名前を指定します。
単一のノードを追加するには、次のコマンドを使用します。
phys-schost# /usr/cluster/bin/claccess allow -h nodename |
認証リストに追加するノードの名前を指定します。
すべてのノードを追加するには、次のコマンドを使用します。
phys-schost# /usr/cluster/bin/claccess allow-all |
詳細は、claccess(1CL) のマニュアルページを参照してください。
代わりに、clsetup ユーティリティーを使用してこの作業を実行することもできます。手順については、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の「ノードを認証ノードリストに追加する」を参照してください。
構成解除するノード上で、スーパーユーザーになります。
または、ユーザーアカウントに「主管理者」プロファイルが割り当てられている場合は、ルートユーザー以外でプロファイルシェルからコマンドを実行するか、またはコマンドの前に pfexec コマンドを付けます。
ノードを停止します。
phys-schost# shutdown -g0 -y -i0 |
SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
ok boot -x |
x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
GRUB メニューで矢印キーを使用して該当する Solaris エントリを選択し、e と入力してコマンドを編集します。
GRUB メニューは次のようになっています。
GNU GRUB version 0.97 (639K lower / 1047488K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | OpenSolaris 2009.06 | | OHAC-2009-06 | | | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
GRUB ベースの起動についての詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「GRUB を使用して x86 システムをブートする (作業マップ)」を参照してください。
ブートパラメータ画面で矢印キーを使用して kernel エントリを選択し、e と入力してエントリを編集します。
GRUB ブートパラメータの画面は、次のような画面です。
GNU GRUB version 0.97 (639K lower / 1047488K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ |… | | kernel /platform/i86pc/kernel/$ISADIR/unix -B $ZFS-BOOTFS,console=gr>| |… | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu. |
コマンドに -x を追加して、システムが非クラスタモードで起動するように指定します。
[ Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB lists possible command completions. Anywhere else TAB lists the possible completions of a device/filename. ESC at any time exits. ] grub edit> kernel /platform/i86pc/kernel/$ISADIR/unix \ -B $ZFS-BOOTFS,console=graphics -x |
Enter キーを押して変更を承諾し、ブートパラメータ画面に戻ります。
画面には編集されたコマンドが表示されます。
b と入力して、ノードを非クラスタモードで起動します。
カーネル起動パラメータコマンドへのこの変更は、システムを起動すると無効になります。次にノードを再起動する際には、ノードはクラスタモードで起動します。非クラスタモードで起動するには、上記の手順を実行してもう一度カーネルのブートパラメータコマンドに -x オプションを追加してください。
Open HA Clusterパッケージのファイルが何も含まれていない、root (/) ディレクトリなどのディレクトリへ移動します。
phys-schost# cd / |
クラスタ構成からノードを削除します。
phys-schost# /usr/cluster/bin/scinstall -r |
ノードはクラスタ構成から削除され、Open HA Cluster ソフトウェアはノードから削除されます。詳細は、scinstall(1M) のマニュアルページを参照してください。
ノードをクラスタから物理的に削除する場合は、『Sun Cluster 3.1 - 3.2 Hardware Administration Manual for Solaris OS』の「How to Remove an Interconnect Component」およびストレージアレイ用の適切な Sun Cluster Hardware Administration Collection マニュアルの削除手順を参照してください。